引っ越しをして、次男は友達と待ち合わせをして登下校するようになりました。一つ学年が下の同じクラスの(個別支援級)A君です。

A君は今年度後期から個別支援級に転籍をしてきた「新入り」です。次男とタイプ的に合うようで、家が近いこともあり仲良くなりました。

 

ある日、次男がニヤニヤしながら帰ってきました。

何かあったことはすぐに分かります。どうせ「先に帰った人からゲームができる」という我が家のルールを勝ち取るために三男にチョッカイを出して走って帰ってきたのでしょう。

このあいだは「トノサマバッタがいるよ!」と三男に嘘をついて足止めさせて帰ってきました。三男は玄関のドアを開けた瞬間「次男に嘘つかれた!コノヤロー、ぶっ飛ばしてやる!わぁー!!!」…カオス。

面談の時に次男三男それぞれの個別支援級の担任の先生に話したら大笑いされましたが、下校時間が同じ水曜日と金曜日は毎回同じパターンです。下校中のトラブルは事故になりかねません。

で、本題。

そうです、次男がニヤニヤして帰ってきたのです。「メンドクサっ…」と思っていたら、三男が帰ってきました。でもいつもと様子が違います。事情を聞くと「A君が僕のランドセルを掴んで走れなくさせた」と。

次男が三男のランドセルを掴むようにA君にお願いしたのか?と思い、次男に話を聞くと、そうではなく「A君が勝手にやった」と。A君が次男に加勢したようです。

これは早急にメスを入れる必要がありそうです。

A君が我が家の兄弟間の問題に関与したせいで、下手したら「A君が三男に対していじめをした」という問題に発展しかねない。我が家のせいでそんなことになったら申し訳ない。

次の日、三男のお迎えの時に個別支援級の担任の先生に事情をお伝えしました。

「兄弟ではよくある話ですよね、容赦ないですからねw」先生も男の子3人のママ。心強い。

長期休みまであと少しだったので「三男の下校に私が付き添い見守る形で対応したい」と話したら「そうしましょう」ということになりました。

 

その日の夜、帰宅した主人に「結果報告」をしたのですが何故かスイッチが入ってしまいました。

「そーじゃないでしょ!」と。

「初めから大人が見守ると、大人が見てるときはやらない、見てない時にはやる、になっちゃうでしょ。きちんと本人達に話をして、まずはやらせてみる。三男はまだ難しいから次男にちゃんと話をして理解させる。それでやらせてみて、その結果次第で対応を考える」といい、次男を呼び出し隣に座らせ話を始めました。

「結果報告」で終わりだったはずの話が、ふり出しに戻ってしまいました。

主人としては「子供たちの成長を考えて」が一番なのですが、私の送迎の負担を心配していることも分かっています。ありがたい話なのですが、それだけでは終わらない現実。

「何かあったとき」に対応をするのは私。送迎の負担とは比較になりません。

「何かある可能性」が分かっていて対処法が分かっているならば、喜んでその手間を選びます。

 

子供たちが寝た後、主人に聞きました。

「言って、やらせてみる」のは「一般級仕様」の考え方じゃない?

「言って、一緒にやってあげる、スモールステップで最終的に出来るようになる」が我が家の子供たちのタイプ(「個別支援級仕様」)なんじゃないの?と。

主人は「一般級も個別級もない。みんな同じ。」と。

ある意味インクルーシブ。

 

「あっ!前に(兄弟が)いる!追い抜かして先に帰らないとゲームを先に出来ない!」と思ったその瞬間に

お父さんとこの間約束したから歩いて帰ろうと「踏みとどまる」のか

自分の気持ちが大きくなってしまいそのまま「走りだす」のか。

なかなか自分自身のコントロールが難しいことは主人も分かっています。それでも主人は「子供はみんな同じだよ、みんなそう。うちだけじゃない」と言います。私もそう思います。でも、そう思うからと言って主人の言うような対応を本当に出来るか?というと、療育的な育て方をしてきてしまった私にはその話はとても難しい課題設定に聞こえてしまい、我が子に合わせた課題設定にはなっていないように思えてしまい。

そして「個別支援級にいる」というだけで「障害がある」「普通じゃない」と判断され、本人も上手く現状や自分の気持ちを上手く言えずに被害者なのに加害者になってしまう。そんな経験山ほどあります。出来ればそういう思いはしたくないのです。もう散々やりました。それを避ける、被害を最小限にするためには、やっぱり子供と「並走」するのが一番楽なのです。「自立が出来ない」と言われてしまうかもしれませんが、私としては「4人それぞれにあるのに対応しきれないよ」が本音です。

 

確かに次男はそれでもいいかもしれません。次男の場合はA君が関わってきたときに、きちんとA君に対応できるかどうかがポイントです。

「次男は大丈夫、ちゃんと分かっているから出来るよ。次男が出来れば三男も自然と大丈夫になるはず。話がひっくり返って申し訳ないけど先生に話してみて。」と言い離席。主人の中では完結。次男に関しては私も大丈夫だと思います。三男は余計なことを言った言われたで自制心が瞬間崩壊するような状況なのに…

「分かった、先生と相談する」答えは出ず。

 

次の日、先生にこの事情を説明し「夫婦の価値観問題を持ち込んですみません」と。

でも個別支援級ではよくある話なのです。例えば「お父さんは一般級派、お母さんは個別支援級派」とか。

先生は「うん、うん」と聞いてくださいましたが申し訳ない限り。結局は「子供の安心安全最優先」ということになり「三男が送迎を希望したらそれに応じる」ということになりました。

 

主人には「結果報告」せずに「聞かれたら答える」で対応しようと思います。

 

【KO展】エンダーマン スティーブ