しかし空は良いぞ
空を飛んだ鳥類、その中で最大のものを紹介しよう。
2500万~2800万年前、ペラゴルニス科「骨質歯鳥類」ペラゴルニス・サンデルシ
北アメリカで化石が発見され、現在は絶滅した鳥で、飛翔する鳥類としては史上最大であった。
翼竜のような雰囲気のこの鳥は翼開長は約5メートル
現在生息する飛翔可能な鳥のうち最大の翼開長を持つワタリアホウドリの2倍以上にあたり、翼骨は厚さ1ミリほどと非常に脆弱であり体重は21.9キログラムから40.1キログラムと推定され
これは鳥の飛行原理に関する一般的理論からしてあまりに重く見積もられている。
そのため飛行は現在の大型鳥類が上昇気流を利用して高高度を飛行するのと異なり、海上の低高度をグライダーのように長距離・長時間にわたって滞空していたとみられる。
強風に乗って体が宙に浮かぶのを海岸でひたすら待っていたり、崖の端から飛び跳ねることによって離陸できたのかもしれない。
こうして上昇気流に効率よく乗る能力を備え、いったん飛び立てば大きな翼の翼端に生じる乱気流の抗力を受けにくく、一週間以上にわたり滞空することも可能だったであろうという結論に至った。
それは紛れもなくすごい大きい鳥なのだ。
最大飛行速度は時速40キロメートル~60キロメートルと推測されている。
また脚は短くずんぐりしている。
ペラゴルニス・サンデルシも歯らしきものを持つが、それは現在の動物のそれとは異なりエナメル質は無く、歯槽に生えているわけでもなく、一生を通じて抜けたり生え変わったりもしないつくりだった。
これは嘴から伸びた骨質の突起であり、生きていた時には嘴の表層と同じ成分でできた膜が表面を覆い、獲物を引っ掛けて離さないよう役立ったとみられる仕組みだ。
ペラゴルニス・サンデルシは空を飛行する鳥類史の中で最大限の大きさとロマンを引き出した。
恐竜絶滅後の鳥類の大繁栄の時代に力ずよく登場した。
その大きな翼はこれからも我々の空への挑戦へとつながり。
空へのあこがれを後世に導いたのであった。
クリスマスに観たい映画
ホームアローンとかいろんなのあるけど。
誘拐されたサンタを救出せよ!クリスマス映画の大本命
『レッド・ワン』かな。