スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師 3/17マチネ(ブリリアホール) | 晴れ、ときどき観劇。

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観ました!

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映画ははるか昔に見たのですが、細かいところの記憶はなし。見ているうちになんとなく思い出しつつ……

当時、ジョニデとアランリックマン(と、ヘレナ・ボナム=カーターで、ティム・バートン)というテッパンだったので見に行ったような気がするし、スプラッタコメディ(?)の位置づけだったような気がするのですが。普通にめちゃくちゃ胸糞わろし作品でした。笑

ターピン判事がキモすぎるんだよ!!!他人の嫁に一目惚れ執着からのNTRまでは、まあまあ……キモいけど……、赤ん坊のころから娘として育てた女を妻にしようとするところがキモすぎて無理。いくら上原理央さんでも無理。なんかすごい特殊メイクで外見をキモくしてたから余計に無理。特殊メイクすごいね…あと声いいね…それでも無理です。

 

市村さんも大竹さんも音を当てに行くタイプじゃなくて自由に歌われるタイプじゃないですか、そしてソンドハイムの比較的平坦なメロディで、正直耳はちょっと迷子気味でした。が、胸糞野郎に復讐を決意したら急坂を転がり落ちるように連続殺人鬼になっていく、何の感慨もなく人肉をパイにしていく、血塗られた手で子供を引き取って育てる、狂った倫理観で親子ごっこをしている作品が本当に不気味で、面白かった。

そして本作で大人が子役を演じている理由もよく分かりました。これはね、子供に演じさせちゃダメだ。ラストで真顔になったトビーに心底ゾッとしたので武田真治さん大変良かったです。

 

あと、熊谷彩春さん、以前コゼットで拝見して大変感服したのですが、本作では、…あえてなのか…、アニメ声優っぽい声の出し方をしていて、そうじゃないほうが好きだなと思いました。好みの問題です。

 

で、マルシアさんですよ。きちがい女と、美しく貞淑な妻。じめじめして汚くて異臭の漂うフリート街の地べたをはいずり回って、もう理由なんてなくその日を生きている。19世紀のロンドン・下町・路地裏を体現する存在であり………私はカーテンコールでのマルシアさんの男前な振る舞いが素敵すぎて急にファンになりました。超かっこいいんですけど!??!

 

 

 

それはそうとして、この作品を上演する意義って何なんだろうと考えたときに、単に「名作だから」という理由じゃなくて、「人を殺す選択肢を持ってはいけないし子供に教えてはいけない」ということなのかなと。そして「因果は必ず報いを受ける」と。もっと言えば「他人の女に手を出してはいけない」し「子供として育てた女に手を出してもいけない」。決して倫理観崩壊作品ではないのですよね…。だからといって気持ちのいい(というかスカッとする)作品ではないので、楽しかった~~!とはなりませんでしたけど、いい作品だし意味もあるし見てよかったなと。思いました。ハイ。

 

 

ではでは、次は新公配信の感想。そして週末はHello!