月組 G.O.A.T~Greatest Of All Time~ 1/28(梅田芸術劇場) | 晴れ、ときどき観劇。

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グレイテスト!


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観ましたよー!もう、最高だった。周辺環境が。あと席も良かった……、めちゃくちゃ目線いただき放題で、もう超にこにこしてしまいました。前日は一体なんだったのってくらい楽しかった!色んなリスク回避のためにやっぱり1公演あたり2回くらいは見ないとだめだな~。

幕開け、柊木くんが司会者としてミスターT@月城さんの楽屋(というていの、幕裏ステージ)を案内してくださって、滑舌が良くてぱっとしてて可愛くて大好きなので嬉しかった~。そしてミスターT、月城さんよりだいぶキザキザなのでカメラ目線でウィンクくださったり優雅な手つきでマジックを披露されたりと、役に入っているからこその月城キザかなと……寿命が延びるわ……ありがとうございます。>石田先生なのか三井先生なのか。
早口言葉みたいにれいこちゃん出演作の概要とタイトルを詰め込んだお歌で始まり、サリーやターバン(ダルレーク)、7人くらいいるブラックジャック先生ズとピノコ(危険な賭け)(なんでブラックジャック先生いっぱいいるの?笑)、和服の子たち(銀二貫)(…なんで川霧じゃなくて銀二貫???笑笑)、カゲヤス(出島小宇宙戦争)(なんで出島????笑笑笑)宝石ちゃんたち。AfOの三銃士(空城さんはポルトスだった~!アトスはあさぴが着てくださっていましたね)と、ロマ劇の三獣士(絶対韻を踏んでいる可愛い)。俊藤龍之介。風間剣心VS蒼紫ーッ!この時のペンライトは青と紫のどっちが正解ですかーーッ!(どうでもいい)とっても目まぐるしくて盛りだくさんのおもちゃ箱みたいなプロローグ、たいへん良かったです。

そして宝塚メドレー。キッチュ!で、あのイントロをたっぷり使ってルキーニに切り替わるかなと。オタクが好物かなと。海ちゃんも好物かなと。(後述)
月娘たちは「」からの「アパショナード」だったかな。
この温度差。そしてどっちも馴染みの曲にお初の振り付けで面白かったんですけど、海ちゃんの手ぶりのしなやかで強くて美しいことといったら……!全員観たいのについ海ちゃんを見てしまう。例のあの人はアパショナードでも手拍子がずれてたんだけどさ、アパショナードなんてズレる方が難しいのにね。それはそうとアパショナードになったとたんに爆速でペンライトを赤に変える客席の一体感が大好きです。
風間さん&みうみんで歌ってた曲は全然存じ上げなくて、でもさすがのスターオーラで客席を煽る風間さんが最高だったなあ。

ブレイクスルーもこちらのコーナーでしたっけ?!なんか、親の顔よりも見たバーバリアンのブレイクスルー…懐かしすぎて……あのころまだ青くてとんがってたNAYUの素っ気ないファンサとか、常に塩のJINさんとか、JINさんがグループを抜けたあとのバーバリアンを最年少リーダーとして引っ張ってきたNAYUの6年の軌跡…頼れる兄貴分が一人やめるたびに・ヤンチャな弟分がグループ入りするたびに成長を遂げて、今では手厚いファンサで客を吊り上げるようになったNAYU…そんな思い出が一気に胸に押し寄せてきて泣きそうになったよね。(ない思い出

月城さんはシークレットハンターから何回聞いてもタイトルを忘れちゃう主題歌を歌っておられて、(「海を渡る錆びたコイン…」のやつ)、この曲めっちゃ好きなのでうっとりいたしました。シークレットハンターやっても面白かっただろうな、れこうみ。それにしてもこんなに好きな曲なのになんでタイトル忘れちゃうんだろう。
それから、薔薇の封印から「私のヴァンパイア」もありましたよね。いい!良すぎる!!!

月ノ塚音楽学校は、マジで目が足りない、、、黒板のメッセージを読みたいし、壁の書初めを見たいし、寄せ書きを見たいし、標語を見たいし、壁に掲示されたクラス分け(?)を見たいし、わちゃわちゃ小芝居をしている学生たちを見たい、、、!お育ちのいい柊木くんと漢字読めないヤンキー風間くん、風間くんの失敗談をバラす黒板くん…!
28日は「夢幻無双の新人公演で最後に天紫さんに向かって言うセリフで声が裏返ったらしいね!」(おつう!達者でな!と良い声でリベンジしてくれた笑)、27日は「(これも何かの新人公演、グランドホテル?)でラストシーンで泣きすぎて黒い涙が流れたらしいね!」だったけど、日替わりで失敗談をバラされる風間くんが気の毒かわいいよ、、、。

柊木くんのクイズも可愛い、27日は「宝塚おとめの「やってみたい役」に「恋愛物」と書いているのは誰でしょうか→風間くん」(そうなんだ!?笑)とか、28日は「月組生のなかで大阪出身は何人でしょうか→11人」(11人全員の名前をすらすら言う柊木くん)(かっこいい)
あと時系列だんだん遡るのですが月娘版オトナブルー大変よきでしたよね。ウエメセきよら羽龍ちゃんも最高だったんですが一乃凛ちゃんが戦略的にガナりを入れているのが震えるほど素敵だったのでこのまますくすく成長していってほしいものです。
そしてツキシロ先生による日本人はみんなこうなるコント。「ナンデスカ…!?」「日本人はみんなこうなるんだよ」「…ホントニ…?」からの、フェイント(笑)大きい仕草で机を叩く振り(叩かない)、叩く振り(叩かない)、叩く振り(叩かない)、黒板叩く(視界の端で月城先生を窺ってはびくっとしていた組子が一斉に飛び上がる)(拍手)
からの「……ニホンジンはミンナできるノネ~?」という月城先生の振りで客席も参加させられるわけですが、28日は「チッチッチッ」と舌を鳴らした月城先生、「ちょっと慣れてきてるんじゃナイ!?慣れは衰退の始まり!」とガチ説教。笑 すんません。笑
前奏のなかでダンスレッスンの有用性を説きながら生徒たちを誘う月城先生も面白いし、月城先生に触れられたとたんに表情が変わって蠱惑的な表情を浮かべる生徒たちが…!ライトから外れたところで背中を向けて学ランを脱ぐのもヤバいし、無表情で娘役からセーラー服を剥ぎ取るのもヤバい(※実際には娘役が自分で袷を外してて介助してるだけ)。
あと空城くんが天愛るりあちゃんと組んでるのが個人的最高ヤバポイントです…色気…!!!!

白の衝撃、と呼ばれてるらしき場面。大変ものを知らないもので、特に古典に疎いので「ジゼル」と言われてもピンと来ないのですが…人ならざる女たちが生きる男を誘惑して自らの花婿とする?というテーマなのかな?森に迷い込んでしまう旅人ぱるくんがリアルメンズで素敵すぎましたし、ふわふわと幸せそうな笑みを浮かべているのに背筋を寒くさせる麗泉里ちゃんの歌声がすごかったし、そしてオートマタのような一糸乱れぬ表情と動きの、娘役さんたちが!機械的に動いたかと思えば妖精のようにしなやかに動き、ぴたりと静止する。飽きない…!翻るスカートが生き物のよう…!!海乃美月様のスカートなんて明確な意思を持っていたもんね。

忘れちゃならない、妃純凛ちゃんが海乃美月さまをリフトしたのもこの場面でした。娘役が娘役を!しかも海ちゃんが片脚を帆のように立てるリフト!下ろした後に微笑んで頷き合う余裕あり!す、すごい…!!!

ほとんど呆然としている客席に降りてきて、魂を抜いていく花婿たち。28日、ものすごく近くにあさぴが来られたのですが、こちらを見ているのに何も見えていない目が、観客をも芝居に巻き込んでいくようでお見事でした。

トーク。
27日は「ずっと気になってたんですけど、「顎で受け止めてにやりとしてからスマイル」っていうのはどういう表情?」と聞いて、海ちゃんに実践させるれいこちゃん。「顎で受け止める」「ニヤリとする」「スマイル」の全部かわいい海ちゃんと、思い切りしゃくれて「こうじゃなくて?」と顎で受け止める城之内かなとさん。笑 

この日のゲストは天紫&礼華の同期コンビで、ぱるくんが黒板くんの声を収録したときのエピソード、風間さん含め何人かが来てくれて励ましてもらいながら録音。「ぱるる、もうちょっとこうしてくれる?」って三井先生に言われたっていう…三井先生に「ぱるる」呼びされているという……。最後に雨霧&狭霧のポーズをしてくれて、そしたられーこちゃん「じゃあ私が手を叩いたら、あまぎりさぎりと……海霧?でハケてください」って、、、そのひと美雪姫よ!笑
28日はお稽古場エピで「れいこさんがルキーニさんになる瞬間がすっごいかっこよくってえ!」と全開でにこにこ褒める海ちゃんに「やってみなよ」と無茶振りかなと。わちゃわちゃする海ちゃんと、前奏を歌いはじめるれいこさんと、覚悟を決めてルキーニになる海乃美月様。めちゃくちゃかっこいい(けど一瞬で海ちゃんに戻ってへにゃへにゃ笑ってて可愛すぎる)。

ゲストは大瀬いぶきくんと一輝翔琉くん。フレッシュに登場します、と振られて実際にフレッシュに登場したんだけど、れいこさん「なんかもういっちょまえの男役だったわ、ごめんね」とか言って…「おかあさんみたいな気持ち」だそうで…笑
一生懸命お話しているお二人も可愛らしかったのですが、面白そうに話を聞いているれいこさんがかっこよすぎたなあ。あの迷彩っぽい地織りのスーツ本当に似合う…やっとコンTが出たのにスーツのインナーとしてしか披露しない月組、ブレなくて大好き……(なんかそんな予感がしていて、友人と「れいこちゃんの守りは鉄壁だからTシャツにジャケット羽織るかもしれない」「腕は今回もお預けかもしれない」と話していたので実際にその光景を見て笑いました)

からの、アカペラ。
ワインディングロード(3人)、リメンバーミー(風間)、YOUR SONG(ちなつさん)、空も飛べるはず(れいこちゃん)、ABC(3人)。

安定的に全員歌が上手くて、コーラスができて、ソロでも聴かせられる3人…選曲もナイスすぎる。

リメンバーミーをコロナ自粛期間中にご自宅で見て大号泣してから好きだったという風間さん、本当にいい映画だし良い曲だし、こちらとしては歌詞を深読みしてうっかり泣いてしまうし。

YOUR SONGはNYでムーランルージュを見ていい曲だと思った、というちなつさん。中学の音楽の教科書に載っていた世代ぼく驚愕。(そんなに年齢差あったっけ!?)(やめなさい)私も当時からYOUR SONGは本当に好きな曲です。エルトンジョンって天才だよね。

そして「空も飛べるはず」はダメ。泣きすぎるのでダメ。れいこちゃんは「子供のころ車で流れてて、よく知っている曲だから心のままに歌えるかな、って」とおっしゃっていたけど、子供のころからこの曲を素敵だと思う感性を親御さんが育ててくださっていたんでしょうね。なんて素敵なんだ。我が家は陽水かサザンだった、おかげで捻った日本語が大好きな立派な中年に育ちました。ありがとう陽水、ありがとう佳祐。

そして、ラテン。男役を従え、ほぼセットのようなスカートを翻して踊る海ちゃん。もちろん私はスカート翻し担当の空城さんをじっくり見てはにこにこしていたのですが、それはそうと海ちゃんのド正面で裾をお手伝いしておられる春海さんを見ていてね、こういう実力派中堅(もう上級生かな…)男役さんに愛されることって、トップ娘役さんにとって一番の幸せかもしれない…などと思うなどいたしました。春海さんって本当に海ちゃんのこと好きよね!私だって負けないけど!!(全体的に何の話をしているのだろう)

ちなつさんに導かれて登場したれいこさん×ちなつさんのボレロ。徐々に人が増えてクレッシェンドしていくボレロ。ボレロ好きとしては堪らない場面でしたし、ラテンなのでペンラは赤一択でしたが、心の中には黄緑色の星組ボレロが蘇っていました。あれは近年のショーでも屈指の名場面だった…もう近年でもないか…ウッ…

から、フィナーレへとなだれ込み。海ちゃんソロ、グランドホテルより「ボンジュールアムール」。自分が一番月組を見ている時代だったし、その時代からずっとヒロインで、いろいろあっただろうけれどずっと可愛くて素敵で凛々しく走り続ける(けどどうやらかなり天然でぽやぽやしているらしい)海ちゃんが私は好きだよ。
れいこさんソロ、なんでしたっけ……いや力尽きてないよ。尽きてないんだけど、宝塚の名曲だったことしか覚えていないポンコツ脳をいったんオーバーホールに出してきます。
チークトゥチーク、幸せ過ぎて目尻が踵に付きそうだった。でろでろにとろけた。良い人生でした。

銀の龍の背に乗って、Sing Sing Singで、幕。

風景が見えるみたいな歌声に涙腺がゆるゆるになるけど、思い返してみれば硬質な高音と柔らかい低音を自由自在に操る月城さんって改めて本当に巧みですよね、、、!海ちゃんも入った(入ってたよね?!)影コーラスも大変良かった。

そしてSing Sing Singはな、一拍目から一糸乱れぬ裏拍手拍子が楽しすぎてだな。前日に心のなかでギッタンギッタンにした例のあの人のことも許せるというものです。ウンウン。素晴らしいコンサートでした。

 

 

はあ、28日のチケットが取れて良かった。幸せな時間をありがとうございました。

 

 

ではでは、次は食べてばっか旅行記事。