どこの劇場も『今日が千秋楽でした』『明日が千秋楽です』とバタバタ幕を降ろしていった3月、4月。
開かないまま次々と公演の中止が決定していき、それなのに夏以降の公演がちらほら確定していった5月、6月。その様子を切なく見守っていることしかできなかったのは、演劇ファン全員に共通していたと思う。
その間、『とりあえずいったん閉めます』『けど千秋楽だけは何が何でも開けます』『し、スカステで中継します』と言ったきり、その後のスケジュールを沈黙していた宝塚歌劇団。
もうこの時点で最高に信頼できるなと思っていたのですが、予定していた公演をすべて、やる!
はいからさんは通るし幻耀の谷にも光線が差し込むし、SAPAはフライングするし壮麗は帝だよ!
炎のボレロも望海さんのコンサートも、考えうる限りもっともファンが嬉しい選択で公演してくれる。コンサートに至っては大劇場だよ!最高か??!?!
販売も貸し切り公演なしですべて友会チケット(会には別途流れるみたいだけど、それはいくらでも追跡できるし問題なし)、当日発券のみ。
はいからさんに関しては初日のフィナーレからカテコはスカステでライブ中継、2日目と千秋楽はライブ動画配信、千秋楽は別途映画館でもライブ中継。ありとあらゆる人が確実にアクセスできるようインフラの整い方が尋常じゃない。劇場の座席数は半分に減ってしまうけど、これなら「1度も見られなかった、ぴえん」みたいな人は絶対にいないはずだ。
(きっと星組公演も、そのほかの公演も、同じことをしてくれると信じてる。信じてるよ劇団!)
すごい。すごいわ。
インスタとかYouTubeでタダの動画配信してないで有料動画バシバシ流してこの機に小金を稼げばいいのに…(暇してる若手に短いショーとかさせちゃったら結構儲かるのに…)とか思っていた私のような卑しい品性とはわけが違う。
すっぱりきっぱり、舞台としてお見せすべきものをきちんと完成させて、それをお客様に正当な対価でお見せする。夢を売る、ということは、きっとそういうことなのですね。ううっ
別箱公演は公演期間が短いことが少し残念だけど、どんなに短くても公演があれば=ライブ中継だってワンチャンあるし=円盤にもなる。ということは、私たちがお金を貢ぐチャンスもある!!!
この期に及んで、阪急阪神東宝グループの底力を見せつけられた思いです。つよい。つよすぎる。
なんか地に倒れ伏したたおやかな乙女を見るような気持ちでいたけど、私の頭に今思い浮かぶのは民衆を導く自由の女神の画です。笑 劇的。
とりあえず花組公演は一応、念のため、見送って、私個人は星組公演くらいから動き出そうかな、と思っています。動き出そうかな?(???)
ほーんと頼もしい。私が好きになった劇団、最高。愛してる。
ではでは、安心してしばらく映画記事が続きます。