新感覚演劇。
観てきましたー!
新国立劇場って初めてだったんですが、というか実は直前まで国立劇場の近くにあるんだと思ってて調べたら全然違ったので焦りました。ちゃんと事前に調べてよかった!(そうだね…)
そして本作、主演が早乙女太一さんで、宝塚の龍真咲さん、ミュージカル界から伊礼彼方さん、演劇界から松尾貴史さん、エアーバンド界(?)から喜屋武豊さんという5人が白浪五人男を演じるという…なんとも実験的というか挑戦的というか、面白そう!!と思って観に行ったら面白かった。
作品は白浪五人男を下敷きにしながらも全くの新解釈になっていて、音楽はジャズがメイン。衣装は割と和でお化粧はアイメイク濃いめの普通の舞台化粧。
なんか…何を見てるんだこれ????と自問自答しながらも、面白かったです。よ。
あの河竹黙阿弥の名台詞を結構書き換えて、本作に似合う七五調にまとめていたのはすごかったなぁ。
弁天小僧菊之助@早乙女太一。一幕だけ女装シーンがあるので白塗りでした。八瀬童子という、天皇直轄の忍びみたいな生まれに設定が変更になっており、皇女和宮の将軍家への輿入れに際して京から下ってきた、そして任務を遂行するために盗賊に身を窶していた…という。和宮さま大好きな少年という。ほほう。殺陣がとっても素晴らしいので見ていて痛快でした。
花魁はねえ…綺麗、きれいなんだけど紅が…。口の端に(立ち役の時に引いた)紅が残ったまま、唇ぜんぶを紅で塗りつぶすから…口が大きく見えて怖かった…。あと女形の時の声はウーンという感じだったのと、「知らざぁ言って聞かせやしょう」からの名台詞は!!!やはり!!!!音羽屋で観たい!!!!!!!(過激派)
八瀬童子のときは大変素敵だったので、多分私は早乙女さんは立ち役で観たい役者さんなんだと思います。
赤星十三郎@龍真咲。うわーー龍さんだーーー!!!(歓喜)ほんと、スタイルが相変わらずの神でした。武家の娘としての和装から、男装、そしてパンツにスパンベスト蝶ネクタイシルクハットという衣装まで着こなすのですが(笑)、いやーーーー…伊礼彼方さんより腰の位置が高かった。(伊礼さんもスタイル良いと思いますけど、それなのに。)確かにこの役は男役出身の女優さんじゃないとできないですねー。
しかし、小夜さん…とっても可憐な可愛い少女だったのに、赤星さん結構がさつという…ほぼ龍真咲という…笑 非常に面白いお役柄でした。
あ!殺陣をね、龍さんがすっごく頑張っていたの!!!ほんとに!!!SEとはちょっとずれちゃってたけど!!!笑 運動神経抜群男たちに混ざってのあの殺陣は、大変お見事でございました。
南郷力丸@伊礼彼方。南郷さんも設定が大幅変更で、なんと町奉行でした。マジかよ!!笑 わたし伊礼さんって大変に好きなんですけど、いやー相変わらずいい声だった。いい声で強くて正義感にあふれる男らしい男なんだけど、鈍感で天然でちょっと馬鹿という…最強に可愛いんですけど…本作のヒロインたぶん南郷力丸なんですけど……(人生において「南郷力丸がヒロインだった」という言葉を口に出す日が来ようとは)
この人もパンツ、ベスト、蝶ネクタイ、シルクハットの装いになっておられたのですが、似合うこと。笑 その姿で躊躇いながら踊ってる姿の、可愛いこと。…やっぱヒロイン南郷力丸だったな…。良かったです。
忠信利平@喜屋武豊。忠信利平、まさかのお庭番。マジかよ!!!!!ひっくり返りました。そして、まあセリフ回しは少々難ありかなと思う部分もありつつも、飄々としていながら幕府のため将軍のためなら犠牲を厭わないキャラクターはかなり好みでした。
日本駄右衛門@松尾貴史。こちらは火消し、しかも頭領という…マジかよ!!!次々と大物が出てくるので息も絶え絶えです。このかた、セリフのセンスがあるというか、名台詞の言い回しが一番いいなと思ったの松尾さんでした。間の取り方も良いから、コメディっぽい場面に絡むと一気に面白さが増すの。笑
BGMがずっとジャジーだったので、大変おしゃれで。
私のお気に入りとか、サマータイムとか、シングシングシングもあったなぁ。
一番良かったのはテイクファイブ御用だ御用だ。あれは最高でした。ルパンみたいだった。(?)
新国立劇場は初めて行ったのですが、音響も良かったし、見やすくていい劇場でしたが、トイレが少なすぎたみたい。(私は行きませんでしたが…)
開演時間になってもトイレ待ちがいたせいか、ちょっと開演が遅れました。劇場ってなぁ…
ではでは
今週末はうきうき縣茶!
でもその前に今週は映画マスカレードホテルを見ますよ~