例のティッシュ配りのバイトなんですが、一度シフトで一緒だった人と再会したことはまだほとんどないのに、なぜか以前お伝えした駄目な子(三十代)とは毎回会います。

今のところ、遭遇率100%です。

なんで?

気持ち悪いんですけど。

もう見たくないんですけど。

なんかバイト内でも有名らしいです。

チームに好みの娘がいると必死で連絡先を聞き出すらしいです。

そんで少し仲良くなったりすると、プレゼントとかを渡して必死で貢ぎまくるらしいです。

そんで勝手に彼女扱いし始めるらしいです。

貢ぎすぎるせいでバイト毎日入ってるのにいつも金欠らしいです。

そういう必死さが有名らしいです。

はっきり言わせてもらいます。

気持ち悪いです。



昨日ティッシュを配っていたら、高校時代の歴史教師アオノ先生を目撃しました。

アオノの都市「アオニア」の建設を夢見るピーターパンおじさんです。

でも、ティッシュはもらってくれませんでした。

僕はアオノ先生を尊敬しているので、是非とも僕のまごころのこもったティッシュを差し上げたかったのですが、残念です。

アオノ先生は、あの頃よりも少し歳を取られたように思いました。



ところで昨日のティッシュ配り現場には常に長蛇の列を成している鯛焼き屋さんがありました。

僕はティッシュを配りながらその鯛焼き屋さんが気になって仕方がありませんでした。

さぞかしおいしいんだろうなあ。

行列が途絶えないもんなあ。

もしかしたらこのバイトが終わる頃にはすいてくるかもしれないなあ。

ようし、食べよう。

バイト終わったら食べよう。

たとえ並んででも食べよう。

どんなにおいしいお店とかためになる法律相談所であっても、基本的に行列には並びたくない僕ではありますが、4時間に亘るティッシュ配りの間その鯛焼き屋さんのことばかりを考えていたので、僕はどうしてもその鯛焼きが食べたくなったのです。

僕はその鯛焼きに、退屈なティッシュ配りの中の一筋の光明を見いだしたのです。

僕は、鯛焼きのえもいわれぬような美味を想像してわくわくしていました。

しかし、駅に辿り着けば電車は僕を置いて出発し、横断歩道に差し掛かれば信号はいつも赤に変わってしまうものです。

そう。

あともう一息と思われたバイト終業の30分前に、その鯛焼き屋さんは見事鯛焼きを完売し、シャッターを下ろしてしまったのでした。

その時の残念さと言ったらありません。

4時間かけて大事に育てた僕の鯛焼きへの憧れは、あと一歩のところで無惨にも踏み潰されたのです。

思えば、僕はどうしてこんなに鯛焼きに縁がないのでしょうか。

以前、このブログにも書かせて頂いた面影橋の近くの鯛焼き屋さんには、僕はその後二度に亘り、すなわち計三度鯛焼きを買い求めに行っているのですが、最初は臨時休業、二度目は送別会に遅刻しそうになったので途中で挫折、三度目はこれも完売だったのでした。

これは天意でしょうか。

大いなる意思が僕に鯛焼きを食うなと告げているのでしょうか。

…いや、まあいいんですけどね、鯛焼きくらい。

でもね、逃がした魚は大きいという言葉もあるでしょう。

得られなかったものや、失ったものほど、なんとも愛おしく見えるものですよ。

だからね、なんだかね、鯛焼きが食べたいんですよ。

いや、どうでもいい話なんですけどね。