いやあ、女神はいる。女神はいるね。


世の中捨てたもんじゃないね。



心の美しい善意の女性というのは確実に存在してるね。


そんなわけで、手帳が手に入りました。


おお、僕の女神様、ほんとありがとう!


さて、そんな女神様との思い出はとりあえず僕の心の中の宝石箱にしまっておくとして、僕は本格的に自分の方向感覚がヤヴァイ気がしてきた。


手帳も手に入り、あとは電車に乗って帰るだけという段階に至って、僕は案の定横浜駅の構内でまた道に迷ったのだ。


もうお約束である。うんこである。


いや、道に迷うまではまあ仕方がないとしても、その後なげやりになるのが僕の性格のいけないところだと思う。


つまりは、「あー迷ったー道わかんねえ、もういいや適当に歩いてみよう」的な気分になるのがよくないと思う。


その結果、迷ってもちゃんと道調べればわかったはずなのに本格的にわけわからんところへ行ってしまうのだ。


結局、今日僕は迷いに迷ってわけがわからなくなった結果、「よし、ランドマークタワーを目指そう」という結論に達し、とりあえずランドマークタワーへ向けて歩くことにした。
まあランドマークってそういう意味だしね。地上の目印って意味だしね。


ランドマークタワーには、20分ほどで到着し、(あ、ちなみに出発地点が桜木町だったので、僕は引き返した形になる)これで晴れて桜木町駅から家路につけるかと思ったその時、僕の視界に、ある看板の文字が飛び込んできた。


「山下公園↑」


こ、これは…!
あのカップルがいちゃこらくちゃこらするために存在しているという噂の山下公園ではないか!


今まで、同じ横浜市だし庭だ庭だと思っていた山下公園だが、よく考えると幼き日に一度か二度行ったきりで、むぁっったく知らないに等しい状況だったのだ。


そりゃそうだ。来る理由がないからね。


そこで、いつか彼女と訪れる可能性が万に一つくらいはないとも限らないので、僕は後学のために山下公園に行ってみることにした。


しかし…。


山下公園、遠っ!!


「山下公園↑」って看板からどんだけあんの!?


その矢印何キロ分!?


結局、「ちょっと山公(山下公園)寄ってから駅に戻るわ。」的な土地の人っぽい気分でヤマコー(土地の人っぽい略し方な気がする)を目指した僕が山下公園に着いた時には、日は傾き、桜木町の駅は遥か彼方のビル群の一角と化していたのであった。


それにしても、山下公園。


何の変哲もないただの公園ではないか。


一体なにを求めて世の中のカポーどもはここに群れ集まってくるのだろう。


恋人達の聖地に、そんなカピカピになったご飯みたいな無味乾燥な感慨しか抱くことのできなかった僕だが、冴えていたのは、山下公園を出たとこに中華街の看板があるのを発見して、「関内が近い」ということを察知したことである。


つまり、僕は結果的に横浜駅から桜木町駅を突っ切り関内駅までを踏破したのである。


しかし、自分が関内まで歩いてきたことを察したまではよかったのだが、「近い」だけでどっちの方にあるのかまでは察知できなかった僕は、それから約一時間、関内の駅を捜し求めて歩き回る羽目になったのであった。


完全に病的な方向音痴である。


てか人に道聞きゃあいいのに、土地の人ぶって余裕ぶっこいたフリをする僕は、真正のイナカモンである。


その後、紆余曲折を経て献血センターに行き着きなぜか400ccの全血献血をして帰途に着いた。


献血は初体験だったが、もう今日はずいぶん書いたので詳細は割愛しようと思う。


世のため人のために自らの血を捧げているのだという崇高な気分になったということだけ、初体験を記念してここに記しておこう。


ちなみに針は思ったよりぶっとかったが、痛くはなかった。


さらに詳しい話が聞きたい人は、僕が1時間でも2時間でもたっぷり語ってきかせてあげるから連絡しなさい。


さて、そんなこんなで僕がおうちに帰ってきたのは、なんと8時である。


午前11時に桜木町を出発し、手帳を買い終わって横浜駅で迷い始めたのがたしか午後1時半頃。


家に着いたのが午後8時。


約6時間もの間、僕は歩き回っていたことになる。


もう大冒険である。
あんなちょっとのエリア、世の中のカポーたちがくちゃくちゃしながらでも回りきれるようなエリアを、僕は午後の全てを費やしてガチで道に迷っていたわけだ。


なにこれ。なにこの人。


どうでもいいが、今日はズボンのチョイス間違えたなあと思う。


毎日新聞横浜支店のガラスに映った自分の姿のダサさに脱帽した。
いや、帽子はかぶってなかったけどね。心の帽子のことね。


まがりなりにも横浜歩くんだし、もっとカコイイずぼんはけばよかった。


ズボン買お。