ナメック星人の交尾は、あの頭の触角のような突起物によって行うのではないか。

あの突起物同士を擦り付け合うことによって、生殖をするのではないか。


というのも、私はナメック星人のあの頭の突起物はおしべとめしべだと考えているのである。(左右どっちがおしべでどっちがめしべかはわからないが)


詳細は拙著『ナメック星人生態仮説』を参照して頂きたいが、ナメック星人には、地球上の植物に似た生態を持つと推察されるような特徴が多数存在する。

たとえば、表皮が緑色をしている点、食物を摂らず水のみの摂取で生命を維持している点(デンデ談)などは、その代表的な例だ。

これらの特徴から、私は上述の著作においてナメック星人が光合成を行っているとの仮説を立て、そこからナメック星人の生態を地球における植物の生態になぞらえて説明できないかという試みを行った。

そして、そうした試みの中で、私はナメック星人の生殖は地球の植物で言うところのおしべとめしべによる受粉に似たシステムをとっているのではないかという仮説にたどり着いたのである。

この仮説ならば、ナメック星人にオス(らしきもの)しかおらず、メス(っぽいやつ)が身体的、性格的、言語的にも存在しないことや、人間で言うところの口に相当する部位から出産を行うこと、卵(おそらく種子)の状態で生まれること、またナメック星では最長老しか出産を行わないことなど、様々なナメック星人の謎に説明がつくのである。以下にその仮説の一部を紹介しておく。(詳細は『ナメック星人生態仮説』をご参照されたい。なお、この著作は公刊されていないため、ご所望の場合はご一報を。)



〇ナメック星人生殖過程仮説(『ナメック星人生態仮説』より抜粋)

・身体的な成熟とともに、ナメック星人頭部の突起物の片方(おしべ)の中に花粉に似た生殖細胞が生成される。

・めしべの先の柱頭部分が受粉適期を迎えるとともに花粉がつきやすくなる。

・交尾(受粉)。
同一個体内で受粉を行う(自家受粉)場合は、頭部のおしべとめしべを自分で擦り合わせることで行う。
ピッコロ大魔王は周囲に他の個体がいなかったため、この方法によったと思われる。しかし、何回にもわたる一個体内での受粉のためか、本来のナメック星人とは異なる奇形種を生じていた。
二個体以上の間で受粉を行う(他家受粉)場合、二人以上のナメック星人が抱き合い、くちづけをしあって同朋愛を確かめ合いながら頭部のおしべとめしべを絡めあうことで受粉する。
いずれの場合においても、おしべとめしべに刺激が加わるとナメック星人は性的な興奮を感じる。


・受精。
受粉ののち、花粉から花粉管が伸びてめしべの柱頭組織中に進入して胚珠に到達し、胚珠の中の卵細胞が花粉管内の精核と結び付いて受精が行われる。

・受精した胚珠はめしべ内の管をつたってナメック星人の、人間でいうところの喉元まで下り、そこで成長して種子となる。

・種子が成熟するとともに出産に至ると推測されるが、ピッコロ大魔王の出産シーンなどを見ると「ポコペンポコペンダーレガツツイタ…」という呪文によって卵(種子)が急速に成長する様も観察できる。

・人間で言うところの口にあたる部位から卵状の種子を排出する。

・種子からの発芽とともに、新たなナメック星人の一個体が誕生、すぐに自律的に動き出す。

以上。



如何であろうか。
以上は私のナメック星人に関する考察のごく一部であるが、この仮説を用いれば、ナメック星人の謎の多くを解消することができるということがご理解頂けると思う。

諸賢のご高覧、ならびに忌憚のないご批評を賜らんと願うこと切である。

また、この仮説が、ナメック星人をより深く理解し、人類とナメック星人の結び付きをより強いものにする一助になれば、これ以上の幸いはない。

地球とナメック星と、そして全宇宙の平和を心より祈念しつつ、この論をとじたいと思う。


―平成二十年十二月十七日、亡きナメック星最長老様に敬意を表して