私を含めてチェリーボーイというものは、それぞれがその胸の内に"DT Knighthood"を秘めている。
これを、童貞的騎士道精神と読みかえてもよい。


それは、女の子はかよわいんだ、だから守ってあげなきゃいけないんだ、いたわってあげなきゃいけないんだ、という謎の正義感である。そして、それはすなわち、女を知らぬが故の錯覚であり、また気持ち悪い妄想でもある。

DTの騎士達は、生活の諸所において、しばしばその騎士道精神を遺憾なく発揮する。

例えば、朝の超満員電車の中で、自分の前の壁際に女の子(これはあくまで若くてかわいい女の子にのみ発揮される騎士道精神であるから、おばさんとかバケモノ的な女性には適用されない。むしろ彼女らに向けられる騎士達の感情は、えてして憎悪に似た感情である。)が立っていたとする。
そうすると、混んだ電車の中ではその子は自分と壁の間で潰されてしまう。


すると、騎士達は壁に手をつき、女の子を圧死の恐怖から救わんとラッシュの圧力に対して自ら進んで人間の楯となるのである。


もちろん、DTの騎士たちは得てして貧弱なので、腕はぷるぷるするし、息もはあはあ言う。もうすでにそういうところがキモチ悪くてモテないのであるが、そんなことは気にもせず、ナイト達は身を粉にするが如く頑張るのである。


何故そんなに頑張る必要があるのか知らないが、それが騎士たちの信念であって、それを曲げるということは死にも等しい屈辱なのである。





















というのはまあ嘘で、本当はそうやってかわいい娘にこびを売ってその後のロマンスを妄想しているのである。






すなわち。



美女「あの、先程は助けて頂いてありがとうございました…あの…お名前を教えてもらえませんか…?」


弓手師「いやいや、別に当然のことをしたまでですよ。名乗るほどのことじゃあござんせん。それでは。」


美女「……待って!!」


弓手師「!?」


美女「……好き…」




的なね。

















…………。



















まあボクはいつもこういう妄想をしているわけですがね。うん。





























……………。




















































え?あ、はい、そうですよ。ボク、気持ち悪いですよ。え?あれ?それがどうかしましたか?