防災・減災を学んで気づかされること | MCワカのしれっと徒然。

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2022年4月から1年間の海外移住なう

私は2014、2015年と【防災・減災カレッジ】という

愛知県の防災人材育成研修で学びました。


そこで私が学んだことは・・・・・


初動期に必要なのは自助・共助。


地震・災害が起きたら、自分の身は自分で守るしかない、ってことなのです。


そして、家族を守り、近所や大切な人を守り、自分たちで

出来る事をしながら助けあうのです。


防災・減災を勉強すればするほど、公助が力を発揮できるのは

もっと後、という考えが強くなるばかりでした。


考えてみてください。


貴方が住む町、区、市の人口は何人ですか?

それに対して役所や社会福祉協議会の防災担当者と呼ばれる人は

何人いますか?

役場の人間は人事異動があります。

その人は防災担当になって何年目でしょうか?

その前はどこの部署にいたでしょうか?

防災担当者に、被災経験があったり、避難所を運営した経験を持つ人は何人でしょうか?


実は私、興味があったので「行政防災コース」も受講したのですが、

役場の防災担当者の方々に交じって、自治体の危機管理や

避難所運営シュミレーションなどをやりましたが、

その年に防災担当者になった方が7月や12月の研修を受けに来てましたよ。


私的には研修を受けた人が「防災担当者」になるのかと思っていたのに違うんです。

防災部や防災課に配属になったから、勉強に来るんです。

他の部署にいる時は、担当している部署の勉強しなきゃいけないですからね。


役場ってのはそういうところです。


もちろん愛知県にも「防災局 防災課」があり、長きにわたって防災を学び経験も豊富で、

この防災・減災カレッジで講師を務めるようなエキスパートもいらっしゃいますが、

あなたの役場の防災担当者でエキスパートと呼べる人がもしいたとしても数人ですよ。


今回の熊本県では、象徴的な事例が起きました。


宇土市の築51年の市庁舎は防災拠点になるどころか

倒壊してしまい、真っ先に避難対象になりましたよね。


なんとも皮肉なことに昨年の9月から

市庁舎建設検討委員会を立ちあげ、会議が重ねられている最中でした

http://www.city.uto.kumamoto.jp/q/aview/144/12349.html


ここに


市庁舎とは,高い耐震性や安全性を確保し,防災・災害時の拠点,

また,司令塔として機能し続ける重要施設,また,市民が親しみを感じ,

市民と協働で活動,交流ができる施設でなければなりません。


とあります。


でも、建て替える前に壊れちゃったのです。


検討はされていた。

ただ、答申書を読む限りでは、具体的な建て替えが決定していたわけではなく

 「建設業界の傾向をみると、建設費が高騰しているので、

 建て替えスケジュールの後ろ倒しも視野にいれ検討してほしい」とありましたし

実際動き出したとしても、数年後だったでしょうね。


防災・減災に自治体がかけられる予算や、出来る事なんてしれています。


だから愛知県は、防災人材育成を行い、

「いざという時、自治体が出来る事なんて限られてますよ

自分の身は自分で守ってください。自主防災会つくってください」と

教えているのです。


でもそれが現実です。


家を建てるのも、空き家を壊すのも大きな金がかかることだから

どうしても後回しになってしまうけれど、

個人レベルで出来る事、やっておきましょう。


7月に「防災を考える講座」を企画中です。




あとは、すごく分かりやすい「減災」方法なのでシェアします。

被災地外の人が今すぐ取り組むべき7つの減災方法

http://kasakoblog.exblog.jp/24310756/