国語講師について

 

予備校選びで気になるのはやっぱり講師陣だと思います。特に地方民の私は関東圏の人気講師等が全く分からずめちゃくちゃググった記憶があります。

河合Wikiにもたくさん情報は載っていますが、せっかくなので私が受けた講師陣の感想を書いていこうと思います。良いところ悪いところありますが私はどの先生も本当に凄い方々だと思っているし、授業も1度も切りませんでした。また、あくまでも超主観的個人の感想なので、必ず他の方の意見感想も参考にしてください。

 

 

現代文

(※私は元々現代文がかなり得意だったので、授業は受けていましたがあんまり先生の解き方を参考にしていません。結局自分の元々のやり方で突っ走ったので実体験というより傍から見た感想のようなものになっています。多分あまり参考にならない感想だと思います。)

 

現代文/私大現代文 兵頭 宗俊 先生

背が高いです。京都出身で頻繁に関西弁(のイントネーション)が出ます。

👍良いところ:独自の解法を持っており、しかもそれがロジックに裏付けされたものなのでかなり説得力があります。現代文は結局感覚だよなと思っていたのでこれはかなり画期的でした。授業中に集中が切れてきたら面白い話をしてくださいます。兵頭先生の現代文で学んだこと(がっつり授業内容なので詳しくは書けませんが文の構成等々)は英語長文でも生きることがありました。授業後配布の復習プリントは小話が載っているので、ちょっとした息抜きにもなりました。授業は時間内に終わらせてくださいます。

👎悪いところ:質問対応を受け付けていません、「忙しいのでフェローに行ってください」という通達がチューター経由でありました。自虐ネタが多いので反応に困ることがあります。間違い選択肢の根拠の解説が適当になることがありました。独自解法のため合う合わないはかなりあると思います(他の方がブログで書いているように、ハマれば現代文爆伸びだと思うので1度受けてみる価値はあるんじゃないでしょうか)。

 

私大現代文/早大現代文 亀井 和子 先生

愛称は「亀ちゃん」、自称でもあります。服装がとても小綺麗なので毎回楽しみでした。授業ではマーカーペンが5色ほど必要です(ピンク、緑、黄色、オレンジ、青)。

👍良いところ:解説はオーソドックスです、黒板に本文内容の展開や関連を書き、選択肢問題は消去法(×の部分を指摘する)で解きます。Wikiにもありますが漢字、評論用語、桐原重要語を強制的に覚える機会を与えてくださいます。この辺り(特に漢字)はやらなきゃと思っていても後回しになってしまいがちなので、期限を決めてテストを設けてくださるのはありがたかったです。

👎悪いところ:毎授業で「サバイバル」があります(詳細はWiki参照)、実質間違えた問題を晒すことになるので、この授業形態は好き嫌いが分かれると思います。1講につき大問が2つあり、1問は予習、もう1問は授業中に時間を設定して解くという形でしたが、サバイバルがあるので2問ともじっくり時間を取って綿密に予習して来る人がちらほら、、。完成シリーズになると切る人が増えた気がします(特に慶應が第1志望の人)。

 

 

古文

古文/私大古文 村山 孝志 先生

元々有名なバンドのギタリストだそうです。浪人経験者で早稲田卒なので親身なアドバイスが頂けます。

👍良いところ:1文1文丁寧に解説してくださいます。古文常識も本文に出てくる都度イラストを踏まえて解説してくださいます。文脈より「文字情報、語句の特徴」を重視なさる先生です。古文といえど日本語なので、その日本語の使い方から答えの選択肢を絞り込みます。後述の隼坂先生と比べると部分を重視してロジカルに解いていく印象です。定型的な表現のときに瞬時に文の流れを取れる訳し方(例:已然形+ば、完了+過去 など)は、古文をいちいち訳さずともそのまま感覚的に理解する土台作りに役立ちます(私の説明が下手すぎる)。

👎悪いところ:基礎シリーズでの文法解説が無く、自力でやらなければいけませんでした(質問は受け付けてくださいます)。授業と雑談間の移行が滑らかすぎてメリハリが付きにくかったです。単語や文法は本文の中で覚えることを勧める先生で、この暗記法は好みが分かれるところだと思います。

 

私大古文/早大古文 隼坂 しのぶ 先生

肩書きがありすぎて何が本業なのか全く分からない先生です。ボーイッシュで声が大きいです。

👍良いところ:前述の村山先生と比べると、文の流れからロジカルに考えていくタイプの解法です。文法の解説もちょくちょく挟んでくださいます。問題文解説は「ここにこう書いてあるからそこから引っ張るとこれが導ける、こう解釈できる」といったような全体を関連させて解いていく印象です。加えて汎用性のある話題(主体の取り方、古文常識、文学史、和歌修辞等)も盛りだくさんです。何といっても講習締め切りを続出させる人気講師なので、機会があれば1度体験授業を受けてみるべきだと思います。

👎悪いところ:隼坂先生の授業、解法では単語力や古文常識といった知識力を求めてきますが、この求める知識力が高すぎるんじゃないかと思うことがありました(もちろん知識なんてあるに越したことはないんですけど)。良いところで書いたように全体を論理的に関連させて解いていきますが、文と文をどう繋げるのが論理的なのかピンとこないことがありました(この解釈じゃダメなの?この要因からこんな結果を予測するのは論理的じゃないのかなあ?などと思うことがしばしばありました)。雑談が多く、30分くらい潰すこともあります(そのうえ延長なさる)。ただ雑談はタメになるものもあるし息抜きにもなるので、賛否が分かれると思います。

 

 

漢文

漢文・早大漢文 西川 正洋 先生

心配になるくらい働いている先生です。めちゃくちゃ酒飲み。

👍良いところ:漢文は舐められがちな教科ですが、確実にコンスタントに高得点を取る底上げをしてくださいます。句形は覚えやすいように解説してくださる(何如と如何を間違えなくなりました)し、現役ではあまり手が回らなかった漢文の構造(SVOを基本とした)や、重要語をも解説してくださいます。重要語も出てくる度に同じ説明をしてくださるのでしっかり復習していれば自然と覚えられます。白文を読む力がつきます。授業はクセのないオーソドックスなものなので嫌いな人はあまりいないと思います。

👎悪いところ:声も大きいし抑揚もあるのになぜか眠くなります。文法ではなく、内容一致系の選択肢の解説が適当になることがあります。授業初めはメリハリがありますが、後半になってくるとメリハリが無くなってきて、それが伝わるのか生徒側も明らかに疲れてきます。最前に座っているとお菓子がもらえますが、もらえない2列目以降の人たちはお菓子を配っている虚無の時間を快くは思わないんじゃないかと思います(私はいつもお菓子もらえるゾーンにいたのでよく分かりませんが)。

 

 

レギュラー授業国語講師陣はこんな感じです。個性が強かったです。徹夜して書いてるので語彙力失ってるし文もおかしいところがあると思います。気づき次第手直ししていきますが、何かあればコメントお願いします。質問等もありましたら遠慮なくどうぞ!

 

これはどの先生にも言えることですが、人気予備校講師はカリスマ性がすごいです(その中でも特に雑談が上手い先生)。このカリスマ性に惑わされずに、授業内容、解法が本当に自分に合っているかを見極めることが必要だと思います。