絵描きになりたいと言っていたけど、


最初にそれを言い出した理由は


本業から逃げる為だった。


「神経を使う仕事はHSPの自分には向かない。疲れるんだ。」「絵を描いてる時だけは心休まるんだ」とずっと思ってた。


でも絵を描いてる中でふと気付いた。



動物の毛一本一本描いてる時も知らず知らずのうちに神経使ってるやないか、と。自分は細かい作業が苦手なんだと思ってたけど、そうじゃないのか?と。



自分の動物の絵が寂しい状態であることに

最近、気づいてから急に行き詰まり

一旦絵を描くのをやめた。



ふとtiktakの動画で昔の本物の花魁の写真を思い出した。


その花魁の外見的な美しさはもちろん、


見る人を突き通すような目がとても心に残った。


一寸の迷いもなく


見透かしたように


カメラのほうををまっすぐに見つめて


2人の禿を両脇に従えて凛と立つ姿。


圧倒的な美しさだった。





彼女の突き通すような、何もかも見透かしたような目


他の選択肢が一切排除され


過酷な世界を生き抜くと決めた彼女の一人の人としての強さ


周りや世の中に期待することを諦めた、絶望感、侮蔑の念


遊郭を出ることだけを一心に先を見据えているように見える。



たった一枚の写真だけで彼女のその時の生き様がありありと伝わってくるようで心を打たれた。



私は本業が嫌だから絵に逃げようとしていたけど、何か違うな、と。


本業をとことんやってこそ何か見えてくるものがあって、

そこから絵に関することが派生してくるもんなのでは、と思い返し



とりあえず本業を頑張ることにした。