せなが誕生したこの病院は、
お姉ちゃんのゆなが、小児悪性脳腫瘍の治療で5カ月余り通ったところ
凄く悲しい思い出の残るところでもあって、しばらくは近づくだけでも辛かった。
あれから毎月21日には、この病院行っていた。
改めて足を運ぶことに慣れてきた頃、ここでの出産を考えるようになっていった。
正確には、妊娠が分かった頃からそうしたいと思っていたんだろう。
ここでなら、ゆなが戻ってきてくれるんじゃないか⁉️
というファンタジーな想い。
自分達への踏ん切り。節目として、この病院での出産は、大きな意味を持っていた。
いざ、入院。
病棟に入った途端、見るもの全てがあの頃をフラッシュバックさせ、頭がくらっくらした。
当時と階は違うけど、作りも色調もだいたい同じ、窓から見える景色も同じ。
懐かしさもあり楽しい気分にもなったり…。
この病院を選んだことに、間違いはなかったと思った。
後に、家族全員でこのゆなの病院で年越しをする事になるのも
きっと、ゆなの導きなんだろうね。