仕事が忙しく全然更新できなかった・・・

基本的にはプロレスに関する事以外は書くつもりがなかったのだが、友人などはプロレスに関係ない事でも

気にせず書いたほうが良いと言われた。

これからは、なるべく空けないようにします(反省)


さて、今回は現代に求められるチャンピオンとは?

昔のチャンピオン像は『強い』とか『デカイ』とかものすごく解り易かった。

昔はボディースラム一発で会場が沸き『強さ』を容易く伝える事ができた。

サインを求めても殴られるくらいの勢いがあった。

これは情報も少なかったし外人なんてそんなに町にいない時代の話。

大男が車を引っ張るパフォーマンスや重いものを持ち上げるのを見て観衆は強さを体験していたから。

プロレスラーは特殊な人間・一部の限られた人間しかなれない職業と誰もが思っていた。

どちらかというと観衆からしてみれば超人や怪獣に近い存在だった。


しかし、今は違う。プロレスラーの境は無く、選手も試合が終われば普通の人というのがバレてしまった(当然だけど・・)。

昔の大食い・大酒のみという話は、『プロレスラーは凄い!』と思わせる演出だし、ヒールレスラーがサインをしないというのもイメージを守る行為だった。

今は選手のプライベート番組などもあり『ヒールだけど良い人じゃん』『実際は地味な生活してるなぁ』などアスリート的な感じで見る人が圧倒的だ。

K-1やプライドなどが普及したので強さだけを売りにしてもすぐバレてしまう。


今の時代『デカイ』『強い』では駄目なのだ。


今の時代に求められる・求めるチャンピオン像というのはどういうものか考えた。

漠然とぼんやり浮かぶが適当な言葉が見つからない。


しかし先日、ある選手が私の思っていたことをズバリ言ってくれた。


その選手はDDTの男色ディーノだ。


彼は男色(ゲイ)を売りにしているいわゆるイロモノレスラー。

学生プロレスからDDTに登場したキャラクターだ。

そのディーノが先日行われたDDTの大会でチャンピオンになった。


彼が言った言葉が今の時代に求められる理想のチャンピオン像だと私も思う。

~週プロ携帯サイトより~

『2年前、私がDDTにあがったときの評価は学プロ、イロモノ。でも一人だけ違った。それが高木三四郎。

今日は、私は彼から3つ獲らなきゃ意味がなかったの。DDTでもっとも価値のある男になるために、

これ(ベルト)が必要だったの。私はイロモノでありながら、DDTでもっとも価値のある男にこだわっているわ。だからこのベルトは手放さない。』


その団体で一番価値のある人がチャンピオン。

これを聞いた時、私はゾクゾクした。


普通はベルトに価値があり選手は激しい試合でその価値を上げていく。

しかし逆で、その団体で価値のある人がチャンピオンになる。

もちろん激しい試合で獲りにいくのは当然だが、試合のクオリティー・パフォーマンス・集客力全て兼ね備えてこそチャンピオン。

今、本当に価値のある選手がいるだろうか?

そして自分や自分の試合に自信を持っている選手はどのくらいいるのだろう?


強いという事だけや激しい試合だけではもう駄目な時代。


そんな時代にマッチした選手を作り出さなければと密かに燃えた私でした。