最近のプロレス団体は、どうもうまくメディアを使いこなせてない気がする。


今回の新日ドームで『携帯での撮影は禁止!』というアナウンスが再三流れた。

スタンド席には暗幕を敷き、照明も暗くしたまま興行を行った。

『不入り』という現実をメディアなどに知られないように対策をとったのだろう。

しかし今の時代、インターネットが普及しているので、他人の口に戸は立てられない。

スポンサーの兼ね合いもあるだろうが、この状況をうまく利用すれば良いのに・・・と正直思った。


今はネットはもちろん、TV・CSなどのPPV・ケーブルTV・新聞・雑誌・携帯など情報メディアが氾濫している。

これらの情報網をうまく、もっとプロレスに取り入れるべき。

例えば、動画配信なども簡単にできる時代なので地方の人や会場に来れない人のためにダイジェストや全試合なども公開・配信するのも手だと思う。

ブログもあるが、そういうものは選手のパーソナルな部分・プライベートな部分を伝えるのに特化しているもので、団体を好きになってくれる人を増やすには、あくまで試合中心で配信していくのが良い。

回線業者やプロバイダーと組んでも良い。

ダイジェストは無料で流し・全試合は会員制の有料でやる事もできる。

それで後々収益があがるかもしれない。


雑誌もなにもプロレス雑誌だけに取り上げられたら良いという事ではない。

女子プロだったら、スポーツ雑誌・アイドル雑誌・アニメ雑誌・ファッション雑誌・音楽雑誌など団体がターゲットとする層を持った雑誌はいくらでもある。

『プロレス』という枠を取り払えばいくらでも広告・宣伝する場はあると思うが。


新日にしても『不入り』という事実を公にする事で興味を持つ人もでてくるはず。

専門雑誌も悪い所は悪いと言うべき。

良いところを持ち上げるのは共存している以上仕方ないが、はっきりと批判する雑誌もあっても良いと思う。

これだけネットで客席の画像や試合の評価があがっている状況を隠さないで堂々とやればいい。


うまくメディアを利用し客の興味を惹いていく作業も団体の仕事だと思う。

新聞やラジオしか情報が得られない時代ではないのだから、正直に伝え、試合を評価してもらい、少しでも興味を抱いてくれる人を増やす事が第一歩だ。