レフェリーというと公正な立場で試合を裁くというものを想像するだろうが、
プロレスのレフェリーは少し違う。
試合を盛り上げたり選手を叱咤激励をするのもレフェリーの仕事である。
最近、レフェリーの質が落ちていると思う。
反則が目の前で起きているにもかかわらず反則を取らなかったり、肩がマットについてないのに3カウントを取ったり。
反則をやるほうのレスラーの技術不足なのかもしれないが、レフェリーのポジショニングが甘い試合をよく見る。
ルールは微妙に各団体違うがルールの徹底がされていないように感じる。
事前説明などもやるべきだと思う。
両肩をつけて3カウント数えれば勝敗が決まるというのは、たぶん誰でも知っているはずだが、
詳しくは
①選手(押さえ込む側)が相手の両肩をマットにつけ『フォール!』と言ってからレフェリーはフォールに入り3カウント以内に両肩を上げないと負け。
②イス攻撃などの凶器攻撃は5カウント数えられると負け。
③リングアウトは各団体にもよるが大抵20カウント(もしくは10カウント)以内にリングに戻らないと負けになる。
④反則直後のフォールは無効。(イスを使った後にフォールなど)
⑤ギブアップはマットもしくは相手の体を手で三回叩く事で降参の意思表示とする。
⑥体のいずれの箇所をもナックルパート(正拳)で殴打してはならない。
⑦頭髪、トランクス(タイツ)を掴んではいけない。
⑧指で目を突く、鼻を掴む、口の中に手を入れる、耳を引っ張る、噛みつく等をしてはならない。
⑨股間の急所を握ること、蹴ること、殴ることはならない。
⑩手、足の指を掴む場合は、三本以上でなくてはならない。
⑪爪先でのキックはいかなる箇所にも許されない。肘、膝の鋭角的攻撃も許されない。
⑫関節技に入って競技者がギブアップの意思表示、もしくは失神した場合は、相手競技者はブレークする。またはレフェリーはブレークさせねばならない。
⑬競技者の体の一部がロープに触れている場合、相手競技者はブレークする。またはレフェリーはブレークさせねばならない。
⑭リング内外を問わず器物(試合進行の妨げとなる危険物)を使って相手競技者に危害を加えてはならない。
⑮故意に相手競技者を場外フェンスにぶつけてはならない。
今のレフェリーはこれを厳密には守らない(甘い)レフェリーが多い。
たまにあるのが、毒霧を噴射した時点で反則負けを取る試合もあるが、噴射後は何事もなかったように、
進むただの反則扱いにする試合もある。
ビッグファイヤー(口から火を吐く。相手に火をつける)もそうである。
中にはイスで叩いた時点で反則負けになる試合もある。
選手の邪魔にならず、TVカメラや雑誌などのカメラマンの邪魔にならないポジショニングも重要。
うまいヒール(悪役)レスラーはレフリーのブラインド(死角)をついて反則をばれないようにやるが、最近のヒールレスラーは、なぜかどうどうと反則を行う。
それをチェックできるの(見えている)に反則をとらないレフェリーが多い。
そのような試合があると初心者は混乱すると思う。
初めての人に多く来てもらいたいなら、ちゃんとした基本ルールの説明を行うべきである。
もう誰も知っているから今さら説明する必要無いじゃん。
と思っているなら大間違い。
HPやパンフなどに記載している団体もあるが興行開始前にVTRなどで流せば初心者でもわかると思うが。
せめて通常の試合形式以外のルールの場合は説明が必要である。
オーバーザトップロープや3コーナータッチ・ラダーマッチ・ランバージャックマッチ・バトルロイヤルなど。
昔はルールの説明も兼ねて試合が組まれていた。
第一試合は関節(ギブアップ)や3カウントで決まる。
第二試合はタッグマッチ
第三試合は反則を使った試合など。
なにげに魅せていても客にルールが判る仕組みになっていた。
メインまでいけば、客はルールを大体覚えているので盛り上がる。
試合の組み立て方とレフェリーのルール徹底が今のプロレスに欠けているものかも知れない。
参照HP