スマイルズの世界的名著 自助論 知的生きかた文庫/サミュエル スマイルズ
¥560
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本日ご紹介するのは、勝間さんも推薦していた「自助論」です。



Self-Help by Samuel Smiles



「天は自ら助くる者を助く」



この本を訳した竹内均さんは訳者解説にて、こう述べています。


「この本の原題ともなっている自助とは、勤勉に働いて、自分で自分の運命を切り拓くことである。

つまり他人や国に頼らないことである。…中略…そして、その方法としては、勤勉・正直・感謝以外にないというのが私の結論である。この中ではもちろん勤勉が最も重要である。」



この本では、多くの偉人を例にとりあげて論じています。


イギリスで140年以上前に書かれた本なので、多少実感しにくい例もあります(^^;)



しかし、




読むたびに新たな気づきがあり、

自分の成長と足りないものを教えてくれる良書だと思います。




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メモ


・すべては人間が自らをどう支配するかにかかっている。それに比べれば、その人が外部からどう支配されるかという点は、さほど重要ではない。


・「自部の力を信頼し、精力的に働くこと、これが人間にとって不可欠なものだ」


・いくら才気あふれた人間でも、移り気で忍耐力に欠けていれば、才能に恵まれなくともひたすら努力する人間には負けてしまう。


・「人生の奥義の九割は快活な精神と勤勉にある」


・成長は「無知の知」から始まる → 未完成力


・「賢者の目は頭の中にあり」 心は目と同じくらい立派にものごとを見通せる


・一見ありふれた現象からでも重大な意味を引き出す


・「時間とは消滅するものなり。かくしてその罪はわれらにあり」


・「不可能という言葉は、愚者の辞書に見ゆるのみ」 ナポレオン


・旺盛な活力と不屈の決意


・「不幸者と愚者は隣り合わせに住んでいる」ロシアのことわざ

いつも自分の不幸を嘆いている人の多くは、自らの怠惰や不始末の努力不足のしっぺ返しを受けているにすぎない


・ビジネスを成功させる6原則

注意力、勤勉、正確さ、手際のよさ、時間厳守、迅速さ


・今日なすべきことを明日に延ばすな


・なすべきことはただちに実行に移す


・約束の時間は守る(相手の時間も尊重)


・人と交際する時は、多少なりとも相手に得をさせる。そのほうが結局は自分の得になる


・「世界を動かそうと思ったら、まず自分自身を動かせ」 ソクラテス


・「黄金よりも知恵を求めよ。知恵はルビーにまさる。この世に望み得るすべてでさえ、知恵には比ぶべくもない」


・健康な体


・人間をつくるのは安楽ではなく努力、便利さではなく困難である。


・「差は、才能よりむしろ活動力の優劣によって決まる


・「よき師、よき友は人生最大の宝」

若者はとくに朱に交われば赤くなる性質が強いから、一番模範とる友人を選ぶべきだ


・読書<人格者との付き合い


・人格こそ一生通用する唯一の宝だ


・行動でも思考でも反復こそが力


・礼儀作法には金がかからない、しかも礼をつくすだけで何でも手に入る


・人によって考えかたが違うという事実を、まず認める


・やさしさと思いやりが人間の人柄を判断する重要な決め手


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地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」/細谷 功
¥1,680
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今日読んだのは↑の本。




本書で言う「地頭力」とは

「頭のよさ」を以下の3種類に分けたうちの3番目「考えるために基本となる力」です。


・「物知り」(知識・記憶力)

・「機転が利く」(対人感性力)

・「地頭がいい」(考える力)



著者曰く、インターネットによる情報検索機能が発達した現在、

「考える力」の重要性がかつてないほど高まっていると。



「地頭力」は、以下の3つの思考力と3つのベースとなる力で構成されています。


3つの思考力

・「結論から考える」仮説思考力

 少ない情報でも仮説を構築し、情報の精度を上げながら検証を繰り返し答えを出す。

 最終目的地から逆算して考える


・「全体から考える」フレームワーク力

 思考の癖を取り払い、コミュニケーションを円滑に進めるとともに、ゼロベースな発想を生み出す。


・「単純に考える」抽象化思考力

 抽象化→解放の適用→再具現化


3つのベースとなる力

・論理的思考力

・直観力

・知的好奇心



それぞれの力に対して、効用と弊害が述べられていたので、納得しながら読み進めることができました。



「地頭」は、「生まれつきの頭脳」ではなく、「考える力」であるため、

訓練によって鍛えることができるそうです。

そして、本書では「地頭力」を鍛えるツールの1つとして「フェルミ推定」を推奨しています。


フェルミ推定とは、「つかみどころのない物理量を短時間で概算すること」


例えば

「日本全国に電柱は何本あるか?」

「東京都内に信号機は何基あるか?」

「世界中にサッカーボールは何個あるか?」

といったような問題を

一切情報を参照することなく、ざっと論理立てて計算するというもので、


その考え方について体系的に説明しています。




考えるってやっぱり楽しいですね。



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メモ


・コピペ族(コピペ思考)


・地頭力、考える力は習慣づけそのものが大事。


・「デジタルデバイド」(ITスキルの有無による二極化)から「ジアタマデバイド」(考える力の有無による二極化)へ


・地頭力の高い人は専門分野でなくても収集した情報、既存の知識や過去の経験をもとに「自らの考える力」で常に環境に適応しながら次々と新しい知識を生み出していくことができる。

→地頭多能人(バーサタイリスト)


・完璧主義は捨てる

→限られた時間でとにかく答えを出す


・最終結果の精度を決定するのは一番精度が低い部分なので細かい部分は気にしない


・会議において何よりも「目的(会議の目指す達成レベル)の確認」が最優先。


・人生設計を「自分の葬式から考える」(どんな葬式がいいか想像する)

→自分の行きたい人生や価値観が決まる


・「指示待ち族」


・話すときに先に項目と大体の時間を宣言する


・30秒チェック(30秒で説明するなら何と言って説明するか)


・抽象化能力の高い人はたとえ話がうまい

→共通点を見つけられるから


「マジックナンバー3」 3つ以内だと聞き手も把握しやすい


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コンサルタントの「質問力」 (PHPビジネス新書)/野口 吉昭
価格:¥840(税込)
発売日:2008/3/19
新書:208ページ
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「いい質問は、いい空気を作るし、いいコミュニケーションを作る。いい質問は、相手を元気づけるし、楽しくさせる。いい質問は、相手を動かし、成果を出すプロセスを作る。」



コンサルタントの野口さんが


ビジネスパーソンに必要なスキルとして「質問力」を挙げ、言及しています。


野口さん曰く、「質問力」は、仮説力・本質力・シナリオ力の組み合わせによるものであると。



すらすらっと読めるので、


まだロジカルシンキングなどの書籍を読んだことがない人には良いと思います。



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メモ


・人は話を真剣に聞いてくれる相手に好意抱く


・抽象的な「べき論」だけでなく、できるだけ具体的に「カタチ」として言葉にしてくれるコーチ


・営業マンにとって、大事な顧客情報は「聞き出す」のではなく、「つい顧客が口走ってしまいたくなる」状態を作ることが大切


・相手にとって譲れない部分はどこか質問によって探る


・小さなサプライズを含んだ質問によって、顧客に新たな気付きをもたらす


・「相手のメッセージを読み取る力」


・医師、治療の対象となっている疾患だけでなく、患者の心身の状態、背景までを的確につかんだうえでの治療方針


・優れた経営者はみんな腰が低い


・質問によって部下に考えさせ、気付かせる


・本質力を背景とした質問ができる人は、「つまり、要するに、一言で言えば」が口癖


・考えに考え抜いた後は、ゼロベース思考によって別の視点からアプローチ


・「傾聴」と「共感」


・具体的な質問によって専門的な空気を作った後に、抽象的な質問を投げかける


・「うなずき」「短いコメント」「まとめる力(リピート、言い換え、組み合わせ)」


・「鳥の目」と「虫の目」


・相手の答えに対して「なるほど」で終わらずに、真因に達するまで「なぜですか」と突っ込む

 一方で、相手がずばり本質を述べたときは、余計な質問はせず、「わかります」と一言


・P&G「30秒ステートメント」

 質問は短く、本質を凝縮した「ワンメッセージ」に


・言葉のひげ(えー、あのー)を削ぎ落とす


・質問ツリーの階段を上り下りする


・「沿いつつずらす」ことで軌道修正


・コンサルタントは相手軸なくしては存在しない。行動してもらわなければならない。

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起きていることはすべて正しい―運を戦略的につかむ勝間式4つの技術/勝間 和代

価格:¥1,575(税込)

発売日:2008/11/29




勝間さんが最近出した自己啓発書。


359ページとぶ厚い上に濃い内容が盛りだくさんでした!!


(内容が盛りだくさんすぎて、メモがとても多くなってしまいました(汗))


他の自己啓発書と違うのは、ただの精神論ではなく、技術論にまで落とし込んでいるところ。


読みっぱなしになるのではなく、読んだことを具体的に行動に移すことができます。




題名になっている「起きていることはすべて正しい」というのは、勝間さんの座右の銘。


「いま起きていることを否定したり、こうだったらいいなあと夢想しても仕方がない。それよりは、起きていることから、何を学び取り、どのように行動すれば、いま一瞬のこの時間を最大限活用できるか」


を考えることだそうです。



三毒追放「妬まない、怒らない、愚痴らない」など


できるところから始めようと思います!!



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メモ


・メンタル筋力・・・・身の回りに起きたことの中から、どのように考え、決断し、行動すれば、どんな境遇にあっても不運すら幸運に変え、運を実力にできるのか


・即効性があるもので成功体験を得ながら、それがきちんとメンタルの丈夫な体格になるような形で繰り返せる「仕組み」を作り込む


・楽しくないと続かない


・メンタル筋力が強い人、5つの特徴

 1.行動力がある

 2.性格がよく、応援したくなる

 3.ディープスマート力がある・・・・ある分野の長年の経験に基づく暗黙知による新しい洞察

 4.新しいことに興味が強い

 5.すべてを客観視する習慣がある・・・・多様な人と関わる


・迷ったときには、とりあえず、より新しいこととか、よりリスクが高めなことをやってみる


・問題解決

 1.自分が抱えている問題は何か、正面から向き合って定義

 2.その問題を、信頼できる他人に開示し、アドバイスを求め、それを愚直に実行する

 3.1と2を繰り返せば、解決策のカードがたくさん集まり、新しい問題起きても大丈夫


・どうやって今の状況、体験から1つでも2つでも多くを学んでいくかという学びのプロセスが重要


・薬物は後々贅肉に


・メンタル筋力が強い友人たちとなるべく多くつき合う


・「利他の精神」自分が所属している集団の効用がどうしたら最大になるか


・心も過労になったら積極的に休養取る


・自分の足で歩くのと同じく、自分の頭で考えることを増やすことによって筋力をつける・・・読書など


・「完璧主義を捨てる」


・「自分がしたくないことはしない」どうしたらしなくてすむか考える


・「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」


・中長期的な視点を持つ


・「浪費をしない、投資を惜しまない」


・ポジティブシンキング・・・「積極思考」自主的に物事を決め、将来を自ら切り開く


・「ワークライフバランスの推進」「ポスト資本主義市場の在り方の模索」


・習慣によって疲れなくなる?


・「日常的にネガティブな言葉を使わない」


・記憶するときに、タグづけ、ヒモづけをする


・「どうしたらこの瞬間を最も自分の大事な目標に対して、最大限活かすことができるのか、と常に考える


・常に潜在意識にピンと来たものに行動を起こす


・今あるものを使い尽くす


・三毒追放「妬まない、怒らない、愚痴らない」


・「妬み」に至らず「敬意」に転ず


・信頼できる相手に対してはなるべく恩義を返していく


・「SMART」 具体的、測定可能、達成可能、結果重視、結果重視、期限つきの目標設定


・iGoogle


・捨てること 何に時間を使うべきか


・インプットを増やす 人とよく会って、よい本をたくさん読んで、自分でよく考える


・とにかくやってみる


・決断の速さは頭のよさと非常に近い


・毎朝と一週間の始めごとに時間を取って想像訓練


・感謝


・マネしてみる  継続的改善


・成功「自分の能力を最大限発揮することで、周りの人の助言を得ながら、自分の好きなことを達成し、それで他に人を貢献できること」


・人間関係で最も大事なのはリーダーシップ


・アサーティブ「自信があり、説得力ある人柄の印象を持っていること」


・「嫌な相手には、○○どんなど、あだ名をつけると気持ちが和む」


・「Giveの5乗」

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「思い立ったが吉日」-勝間本

勝間和代のビジネス頭を創る7つのフレームワーク力 ビジネス思考法の基本と実践

発売日:2008-06-15

amazon.co.jpで詳細をみる




友人に借りて読みました。


初めての勝間本。

面白かったです!印象的なフレーズは以下メモに。


本の帯に

「私が、何をどのように考えているのか、読者のみなさんが何を身につければ、同じことができるのか、再現性のある方法として、この本にまとめてみました。」

と書いてある通り、


ビジネス思考を行うのに必要な力として、

論理思考力、水平思考力、視覚力、数字力、言語力、知的体力、偶然力

という7つを紹介して説明しています。


3C4P、バリューチェーン、SWOTVRIOなどお馴染みの基礎的なフレームワークも紹介されていますが、網羅的にさらっと書かれているだけなので、一つ一つのフレームワークに関しては、別書で詳しく学んだ方がいいと思います。)

んー確かに僕の周りにいるデキる人もこの力をあわせ持っている感じがします。

勝間さんの他の本もどんどん読んでみようと思います。

この本を貸してくれた友達に感謝!!

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以下メモ

水平思考力(ラテラル・シンキング)直感や想像、新しいものの組み合わせなどから解の仮説をイメージする方法(論理思考力のように絞込み、掘り下げる方法ではなく、前提を疑ったり、違う見方をしたり、組み合わせたりしながら、新しい考えを求める考え方。

つねにその問題を考え、頭のはじっこにそれを置いておく

種になりそうなアイデアの量をとにかく増やす

画像のまま多くの情報を受け止める

デザインの勉強、美術的なもの

イメージ・ストリーミング(頭の中にいろんな画像を思い浮かべながら新しいことを考えていく訓練)

睡眠で頭の中を整理

数字が得意な人は、だいたいどのくらいかと全体観で数字をとらえるが、数字が苦手な人に限って細かい数字にとらわれがち

要領のいい人と悪い人との違いは、一回数字に落としてやっている人と、なんとなくやっている人との違い

妬まない、怒らない、愚痴らない(三毒を追放する)→ポジティブ・シンキング

どうしても気が合わない人との無理したつきあいを避けるのも一つの方法

迷ったときにはリスクをとる方向で考える

起きたことはすべて正しい(ピンチをチャンスに)

おもしろそうなアイデア、話、知識、フレームワークなどをつねにたくさん集めつづける

自分が魅力的になればなるほど、他の魅力的な人たちとの出会いの機会が増す

つねにポジティブな視点で

読むことで、言葉を知り、言葉が表すその著者の世界観を知る

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