7.1続 ミュンヘン

 

静かな保養地の温かいホテル

5時間ほどもお祭り会場にいて、23時にお開き。2日目のホテルは、南に60kmほどのバートテルツ(Bad Tölz)という保養地。タクシーで、深夜にホテルに辿り着いた。

翌朝7時に起きた。ホテルの部屋は質素な造りだが、とても落ち着く。ホテルの外観も民宿か山小屋か、という感じで、実にのどか。設備や壁の飾りなど、手作りの温かい雰囲気で、静かな保養地で仕事一式持って、1ヶ月くらい長逗留したい気分だ。

食事まで少し時間があるので、30分ほど付近を散歩して、イーザル川(Isar river)の橋まで行って戻ってきた。8時にホテルの可愛い食堂で食事して、8時半にはタクシーで、ミュンヘンの仕事先に移動し、また一日中打ち合せ、21時にミュンヘンのレストランで日本人の仲間だけで食事して、びしょびしょのあまり美味くないとんかつを食べて、またバートテルツのホテルにタクシーで戻ったが、運転手がホテルの名前だけでは分らず、とにかく近くまで行ってもらって、この辺ですけど、、、と運転手が言うので、辺りを見回して、おや?今朝見た橋だ、朝歩いた車道じゃないか、だったらそっち、と言う調子で道案内、今朝の散歩が役立ったんだから面白い。

翌朝撮ったホテルの経営者ご夫婦の写真は、とてもいい感じだ。ご主人が奥さんの肩を抱えて並んで写っている笑顔の写真は、ここでの手作りの自然な温かい雰囲気が凝縮されてるようだ。このホテルは、現在はもうやってないかも知れないが、私の海外ホテル体験の中で、ベスト1の温かいホテルでした。

 

 Hotel Alexandra

 

 ホテルの部屋

 

 経営者ご夫婦

 

 バートテルツ地図(ホテル近辺)

 

ミュンヘン旧市街

9時に仕事先に行き、私の関係はすぐ終わったので、11時頃、ミュンヘン市街に一人で出かけた。タクシーで旧市街の中心まで連れてってもらって、降りたのがオデオン広場(Odeonsplatz)、旧市街を北から南に縦断、旧市街の街並みは風格があって、ロンドンやパリとはまた違う、ケルンやボンとも違う、歴史の重みを感じながら、1時間半ほどの街歩きだった。

レジデンツ宮殿(Residenz)は、美術館のように美しい。噴水のある中庭も素敵だ。

バイエルン国立歌劇場(Bayerische Staatsoper)は、宮殿の横に、これまた風格ある佇まい、さすが世界でも有数の劇場だ。

人が二人並んでいる赤地の看板の店があり、ここでお土産に、ペーパーナイフを何本か買った。仕事仲間への安価なナイフのほかに、柄の太さが3cmくらいもある革巻きの特上のと、1cmほどの太さのガラス質の柄のも奮発して買った。革巻きの方は帰国後、知人にあげたところ、皮が臭うし、太すぎて使い難い、と言われてしまった。1cmの方は手元にあるが、これは使い易いし、風格もある。ペーパーナイフは、高いほどいい、ってもんじゃない。

マリエン広場(Marienplatz)は大混雑、ちょうど12時で、市庁舎の仕掛け時計の人形が動いていた。偶然、ラッキー。広場を抜けて、賑やかなヴィクトアーリエン市場(Viktualienmarkt)を抜けて、ゼントリンガー門(Sendlinger Tor)まで来て、タクシー拾って、13時半には仕事先に戻った。

 

 オデオン広場

 

 レジデンツの中庭

 

 バイエルン国立歌劇場

 

 市庁舎裏(右がツヴィリングの店)

 

 マリエン広場と市庁舎

 

 ミュンヘン旧市街地図

 

息詰まる特急電車

みなでカールスルーエに電車で移動する。16時少し前にミュンヘン中央駅から、ICE(都市間特急)で出発した。6人用の個室で、ビール飲みながら楽しく行けるはずだったが、手違いでダブルブッキングになり、ドアを開けると年配のご婦人がおられて「ここは私の部屋です」とお怒りモード、窓際の席で、ずっと外を眺めながらむっつりしておいでだった。こちらも、ビールを開けたけど、騒ぐことも、車窓を楽しむこともなく、下を向いて息を潜めてちびちび飲むしかなかった。

途中、シュツットガルト(Stuttgart)で乗り換え、やっと息の詰まるような2時間の旅が終わった。乗り換えのホームから、ベンツ(Mercedes-Benz)のマークが見えた。ここからは普通電車に乗り換えて、更に45分。個室ではないからビールを飲むというわけにはいかないが、車窓の田園風景を楽しんで、18時45分、ブルッフザール(Bruchsal)に着いた。

 

 シュツットガルト乗り換えホーム