『寺岡大輝選手』

引退選手３人目は、寺岡大輝選手です

＜監督からのメッセージ＞

「努力する才能」

　寺岡は、大阪産業大学時代に夏のOP戦で抑え投手として投げ、先輩である高橋孝司から痛打をされていましたが、孝司から「寺岡はいい投手ですよ、きっと戦力になりますから声をかけて下さい」と押してきたのを覚えています。孝司の予言どおり、１年目からエースとして活躍をしてくれるのですが、練習のない日や球場の定休日でも走り込み、投げ込みを行い、改めて「努力することの重要性」をチームに教えてくれました。寺岡の数ある戦歴の中から、語るに外せないのが、やはり都市対抗近畿予選での日本生命戦ですね。６回を終わって７対２とリードしながら、ピッチャーゴロを１塁への暴投から始まったエラーの連鎖で球友会始まって以来の快挙を逃しましたが、この後日本生命は「都市対抗・日本選手権」と夏秋連覇の快挙を果たすのですが、シーズン終了後、十河監督が「箕島さんとの試合が一番しんどかった。負けを覚悟して、敗者復活戦の事を考えていました。寺岡君は良い投手ですね」と賛辞を送ってくれていました。この試合で寺岡自身も自信をつけたのか、その後のクラブ選手権優勝の立役者として「MVP」を獲得し、『努力する才能』が開花し、「押しも押されもせぬエース」に君臨した時でしたね。また、一見「理論や細かい技術より、ダイナミックなフォームで思いっきり投げ込むタイプ」ですが、実は、「勉強熱心で細かい所にも目が行き自分の理論」をもった選手でした。