これは、車のボンネットです。
水シミまたはウォータースポットの子供でしょうか。
なぜウォータースポットができるの・・・・・・。
水滴がレンズ効果により塗膜を痛める・・・・・、なんて都市伝説を聞いたことがありますが、マジですか~。
もう一度ジックリと汚れの痕跡を見て下さい。
水滴の痕跡で濃い色になっている方向は揃っています。
その方向が低いので、そのような水玉になっているのでしょう。
何時も同じところを水が流れると、こうなります。
点で見えるのがウォータースポット、線で見えると水シミかな。
レンズ効果による塗膜への影響ですけど、そもそも水滴で冷やされているので、水滴がある場所は100度以下。
ので、まずは温度です。
新車の塗膜はトップコートのクリヤで約140度まで温度を上げ反応させ硬化させていますので、100度ぐらいの温度が加わっても特に問題は起こりません。
次にレンズ効果による集光性ですが、果たして偶然に塗膜に光を集光できるでしょうか。
リアルタイムに太陽は動いていますし、水滴も体積が変わりますので・・・・、
どうでしょうか。
私的には、水滴に含まれている不純物が固まった説が有力なんですけどね。
お風呂にある鏡がウロコになるのと同じだと思っております。
っで、こいつがウォータースポットのなれの果て。
10倍ルーペで写しています。
軽い水シミやウォータースポットを放置すると、手に負えない状態になってしまいます。
この状態は、硬い表面に起りやすい現象です。
表面が硬いと、シミそのものが動くことが出来ないからです。
っと、最近思うえるようになってきました。
そんな事で、表面硬度を謳ったコーティング剤って危ないと思いますよ。
近年の主流は2層コーティングになって来ましたが、その理由はココにあるのかな。
塗装本来の目的は、素材の保護です。
その素材を保護している塗装を保護するのがコーティング剤で、更にそのコーティング剤を保護する方法が主流になっているって事ですね~。
でもね、コーティング剤って数ミクロンですよ。
1mmの千分の一が1ミクロンですが、そんな膜厚で長期間に渡り塗膜を守れるのでしょうかね~。
なので、簡易的なコーティング剤を使って常に新しい表面を作っていましたが、ソレはそれで色々ありまして、結局はウォータースポットを防ぐことは出来ませんでした。
お話を振り出しに戻しまして、水シミの子供を放置するとウォータースポットと呼ばれる不具合に育ってしまいます。
完璧に取り除くには物理的に擦り落とすか、化学的に取り除く方法が一般的です。
擦り落とすとは削る事で、化学的に取り除くとは化学反応の力を借りる事です。
そしてシリコーンをトップコートに乗せる事で、どちらの力も借りずに水シミを取り除くことが出来ます。
いやいや、既にウォータースポットまで育った不具合も、取り除くことが出来ました。
とは言いましても、程度問題ですけどね。
お話が長くなったので、今日はこの辺で。
お~っと忘れてましたが、フロントガラスがシリコーンで白ボケしてしまう現象ですが、解決できました。
それも後ほど。