8月19日(土)は、映画館を梯子。
 シアターイメージフォーラムさんに移動し、畑澤和也監督作品『CRONO GAIZER 時空の結び目』の舞台挨拶付き上映回を鑑賞。


 【未来から来た“時の監視者”「クロノゲイザー」候補生であるハルカ(岡本夏美)は教官のキョウコ(栗生みな)とともに2017年3月にやって来た。ハルカはこの時代に自分てまったく同じ容姿の叶多悠(岡本夏美)がいる事を知る。修学旅行中の原宿で、思い出話をする悠と友人たち。
 「…そういえば、私たちが知り合ったのはいつだっけ?いつから私たち…友達に?
友人の一人、柚香(安田愛里)の言葉に顔を曇らせる悠。そんな悠を狙う黒い影があった。「君はこの時空には存在してはならない」時空騎士団を名乗る彼ら(水石亜飛夢・八神蓮)からハルカは悠を救えるのか…】

 



 アリスインプロジェクトさんの人気舞台を映画化したもので、舞台版は自分も昨年7月に六行会ホールにて観劇しています。
 主人公のハルカ・カナタを軸に、舞台とは違った新たな物語となっていますが、舞台版と映像作品の違いも楽しみながら、観ることができました。

 この日の上映前の舞台挨拶には、畑澤和也監督をはじめ、栗生みなさん&持田千妃来さん&籠谷さくらさん&八神蓮さんがご登壇。
 舞台作品への出演が主の皆さん、舞台と映像作品の違いについて、お芝居が気候に左右されることや、通しの舞台とは違い何度もやり直しがあることをあげられていました。

 自分の中では、舞台版でもあったバトルアクションシーンの迫力が、ワイヤーアクションや映像効果も加わり、迫力が増していたかな。
 映像作品では直接表現ができるのが、大きな違いですね。

 未来から来た時空警察のクロノゲイザーを演じた持田千妃来さんは、先日の舞台でも迫力ある殺陣を魅せてくれていましたが、目に留まらぬスピード感に溢れた剣アクション、空手の黒帯を有している籠谷さくらさんの手闘でのバトルも格好良かったです。

 栗生みなさんは、時空警察訓練校の教官役。舞台では、樫村みなみさんが演じられていたポジションですね。(同じキャラクターではないですが)
 ちなみに、今回くりゅさんのアクションはありません。
 くりゅさん、クールな役なのですが、ちょっとコミカルな感じもあるところが絶妙なアクセントになっており良いですね。
 原宿での撮影で恥ずかしかったという真っ赤なスーツも、似合っていました。
 エンドロールのくりゅさんが歌う主題歌も、世界観を表現しており良かったです。


 物語としては、八神蓮さん演じる悪のボスを倒す、日曜日の朝などに良く放映されている戦隊モノですが、原作がオールガールズ活劇のアリスインさんの舞台ですので、冒頭、女子高校生のスカートのカットから入るなど、現代の高校生活を中心に瑞々しく画かれています。

 リエの高校卒業後の人工細胞技術は、舞台版にも繋がるもので、舞台版のファンには嬉しい仕掛けでした。

 ハルカ・カナタとカナタ・ハルカの二役を主演の岡本夏美さんが演じているのですが、岡本夏美さんの演じ分けの力もあり、同じ人?別人?と関係性や世界観を掴むのに少し戸惑いますが、時間の大切さやいまが掛け替えのない時間ということを教えてくれる作品です。

 アクションシーンよりも物語に重きが置かれていたので、次回は、持田さんや籠谷さんらクロノゲイザーの活躍を主軸に据えた作品も観てみたいです。

(りょう)