市販おやつが当たり前だった家庭にとって、

食の大切さに気づいてから『子どものおやつ改革』に

乗り出すのはなかなか大変なものです。

 

手作りが苦にならない方であれば、

甘いおやつは案外克服しやすいかもしれません。

ヴィーガンやマクロビなどでも、

おいしいおやつのレシピがたくさんあります。

(「完全砂糖なし」となると少なくなります…)

 

ところが、意外に難しいのが、

スナック菓子やせんべいなどの甘くないおやつ

実際は砂糖や果糖など入ってますが。

 

 

甘くないだけに、「お父さん」の存在が

大きな壁になることも珍しくありません。

 

「えーっ!せんべいまでやめちゃうの?!」

「そのくらい勘弁してよー」

 

スナック菓子はカロリー高そうだからといって、

案外納得してくれるかもしれませんが、

せんべいとなると、そのくらいいいじゃないと

反対される可能性は高くなります。

 

でも、個人的には、

「今どきのせんべいはスナック菓子と変わらん!」

と思っています。

 

 

ほんとに、選びたい放題。

今は植物油で揚げているものがメジャーですよね。

味もバラエティに富んでおり、

甘辛、チーズ、カレー、ソース、コーンポタージュ。。。

なんじゃそりゃという味付けがそろってます(笑)

 

こちらの本に詳しいですが、

大手メーカーは人間の味覚の「ドハマりポイント」

ものすごくよく研究しています。

 

 

まるで「塩・糖・脂」の魔術師。

 

市販のお菓子がやめられないのは、

本人の意志が弱いからというよりも、

メーカーの多額の投資・研究のたまものです。

 

だから、せんべいも1枚では物足りなくて、

「もう1枚、あと1枚…」

となってしまうんですよね。

 

このトラップを避けるには、

まともな味覚を育てることが必要不可欠。

また、市販のせんべいについては、

確かに添加物やトランス脂肪酸、遺伝子組み換えなど、

安全性についての問題も色々あると思います。

 

…なんてエラそうなことを言ってますが、

実のところ、我が家にとっては、

 

『たくさん買っても、人数が多いのですぐなくなる』

 

ということが、せんべいを買うのをやめた

一番の理由でした(笑)

(なーんだ、そんなことか…って感じですよね)

 

実は、甘いお菓子は案外サッサと卒業できましたが、

せんべい類はなかなかしぶとい強敵でしたね。

 

家族の欲望のおもむくままに食べさせていたら、

あっという間にひと月に何千円とすっとんでゆきます。

買い物に行って、荷物がお菓子でかさばるのも、

本当にストレス!

 

健康に役立つものであればまだしも、

別にそういうわけでもない食べ物に

月に何千円なんてありえない!

買い物だって楽ではないです。

 

お金はもっと意味のあるものに使いたい。

 

我が家の辞書に「消費」「浪費」という文字はない。

すべてのものが『投資』です♪

 

ともあれ、

あれもこれも身体によくないからダメ!となって

家族と険悪な雰囲気になるよりも、

理由としては、やめやすかったかもしれません(笑)

 

 

さて、せんべいを買うのをやめたはよいですが、

やめたその次はどうするの?という話になります。

 

そこについては、

 

売っている物よりも

手作りの方が美味しいと言われるようになれば

誰からも文句は言われない

 

という信念みたいなものがあり、

料理のレベルが上がるきっかけなんだと

思うことにしています。

(こういう状況に追い込まれないと、
自分は成長しないのかもしれません…笑)
 

 

それから、せんべいをやめる代わりに、

以下の食材を充実させました。

 

◆ナッツ類(くるみ・アーモンド・カシューナッツ・ごまなど)

◆穀物(米粉・そば粉・オートミールなど)

◆小魚・小エビ

 

おやつだけでなく、普段のごはんにも使えますし、

使い道も色々あって、

まとめ買いすれば頻回買わなくて済みますし、

結局は安上がりになります。

 

市販のせんべいは、1袋単位では安いようでも、

止まらず次々食べてしまうことを考えると、

意外とコスパが悪いです。

そして、太る。
 

 

さて、おやつを作っている時間がない時に、

子どもたちがせんべいのような

塩味のおやつが食べたいと要求があった場合は、

・食べる煮干し

・ナッツ類

・するめ

などを食べてもらっています。

 

たまに時間がある時は、こんなもの作ってます。

 

これはドライフルーツやナッツ等で作るエナジーバーの

甘くないバージョンというイメージです。

バジル風味で黒胡椒とガーリックがきいて

大人のおつまみにもおすすめです☆

 

 

市販の子ども向け「野菜ビスケット」に近い感じ。

色がきれいなので、子どもも喜んでくれます。

 

 

これは以前ブログのどこかでご紹介したような。

カレーを食べ終わった鍋の掃除がてら作れる、

一石二鳥クラッカーです。

 

 

本当に不思議なんですが、

カレー味とか、チーズ味とか、市販のせんべいは

一旦食べ始めるとブレーキが効かなくなりますが、

手作りのおやつは「食べ過ぎる」ということがなく、

「もっと食べたいなぁ」と思ったとしても、

一定量食べると満足できるみたいです。


こうして、スナック菓子やせんべいから

遠ざかっていくと、

久しぶりに何かの機会で食べた時に、

「自分の限界点」がわかったり、

「この味は好みではない」と気づいたりします。

 

今では家族から、

「せんべい(スナック菓子)食べたい!」

という声は聞かれなくなり、

買い物で余計なお菓子を買わずに済み、

お財布の平和は守られ(笑)

ものすごく気分も荷物も軽いです☆

 

市販のお菓子については
さまざまなご意見があると思うのですが、
我が家の場合は、すっかりやめることで
プラスの方向に動きました。
 
我が家のケースはあくまで一例にすぎませんが、

『市販のお菓子を食べさせないこと』が、

親が無理に抑えつけてるとか、かわいそうだとか、

そんな風に誤解されることもあるので、

必ずしもそういう悲惨なケースばかりが

起こるわけではないということをお伝えしました。

 

考え方や工夫次第で、

家族と争うことも一切なく、

平和裏に『おやつ改革』を進めることはできます。

 

子どものおやつに悩む親御さんたちへ、

どうか希望を持って、明るく前向きに

進んでいただきたいと思います☆

 

前向きなところには、

必ず目からウロコの閃きが訪れます!(^^)

疲れを感じた時、私が食べたくなる甘いもの。

その1つが、シュークリームみたいな甘いクリームです。

 

チョコレートは克服できても、

これは未だに克服できてません…。

 

去年こんな内容をお伝えしました。

★無性にシュークリームが食べたくなった時に、サッと作るもの

 

玄米ポンセンの粉末とか豆乳が材料なのですが、

つい先日、また急に甘いクリームが食べたくなって

それなのに材料が全然ないことに気がつきました。

 

わざわざクリームを作るために買い物に行くのも

めんどくさい…。

 

そこで、何かないかなーと台所を探して、

あるもので急きょ作ったのがこれでした。

 

【クックパッド:簡単!オートミールで砂糖なし甘いクリーム】

 

これは、オートミールが主な材料なんですが、

水分を含むともったりとするのを思い出して、

クリームに使えるかもとひらめきました。

甘いものへの強い執念は、ひらめきを生みます(笑)

すぐに財布の紐を緩めないのがミソ。

 

作り方は本当にズボラで、

ボウルに適当にオートミールとデーツを放り込み、

上から熱湯を注いで、トロトロになるまで待ちます。

 

(※デーツはみじん切りにした方が早く柔らかくなります)

 

オートミールがふやけたら、塩少々と

水を適量足してミキサーにかけるだけ。

お好みで、バニラエクストラクトやラム酒をプラス。

 

食感はもったりとしていて、

とにかく腹持ちがよいです(笑)

 

苦し紛れで作ったはずなのに、

ここ最近で最も満足度の高いおやつとなりました。

 

子どもたちに食べてもらって、

「このクリーム、何で出来てるでしょうか??」

と聞いてみたところ、

誰もわかりませんでした! 

\(*^▽^*)/

 

調子に乗ってココア味。

 

 

さっきのクリームにココアパウダーを混ぜただけ。

上に乗ってるのはココナッツです。

こちらの方が、より違和感なく食べられます。

 

市販チョコレート断ちにも一役買いそうです。

 

 

このオートミールクリームのいいところは、

ポンセン粉も豆乳も豆腐もいらず、

とっても簡単なこと。

 

デーツでなくても、干し柿とか、

完熟バナナ、甘酒でもよいと思います。

 

シナモン入れても美味しいですし、

レモン汁を少々足すと爽やかな味わいに。

 

栄養面とかダイエットの観点から考えても、

オートミールなので腹持ちは良いですし、

代謝を助けるビタミンB群も豊富、

鉄やカルシウムなども摂れるし、

たんぱく質もそこそこ摂れます。

整腸作用もあり、お通じがやたらよくなります…(笑)

 

最近スーパーでもアーモンドミルクなど

植物性ミルクをよく見かけますが、

今後来るのはオーツミルクだとも言われてます。

★食物繊維がごぼう超え!?最近よく聞く注目株「オーツミルク」って?

 

「甘いものが食べたいけど、

家にないから買いに行こう」

 

…となってしまう前に、

 

身体に良いもので、

なおかつ何かサッと簡単に使える材料を

おうちに常備しておいてください☆ 

 

オートミールは意外に使えます!

皆さまこんにちは。
大変ご無沙汰してしまいました。

大して何の更新もできていないにも関わらず、
気がつけばフォロワーが100名くらいになっており、
大変恐縮しております…。
すいませんもう少し頑張ります。


現在IN YOUライターというよりも、
編集部のお手伝いをさせていただいており、
ブログがすっかりお留守になっていました。

日々言いたいことばかりたまっていって
どこかで吐き出さなくちゃ、という感じです。

それでも料理は毎日やっていることなので、
クックパッドの方は案外まめに更新しています。
https://cookpad.com/kitchen/22043224
それから娘に触発されてインスタ始めました。
https://www.instagram.com/mg08202012/


さて、編集のお仕事というのは、

単に自分が記事を書いてる時以上に
様々な情報を目にする機会が増えます。

信頼のある情報にしていくためには、
エビデンスが非常に大切になってくるのですが、
そういうことばかり気にしてきたせいか、

かえって

 

「いや、もっと本質を考えていきたい」

と感じるようになりました。


たとえば、食品添加物。

 

 

身体に悪いから控えるべきという意見もあれば、
それは誤解だ、大量に摂らなければ安全、
私たちの生活に必要不可欠といった意見もあります。

…こういう議論って、

はたして決着はつくのでしょうか。


しかし、

身体にいいか悪いかだけにとらわれるのではなく、
もっと本質的な問題があると思うのです。


一口に添加物と言っても、

◆食品の腐敗や変質を防ぐ

 (保存料、酸化防止剤など)
◆見た目、味、香りをよくする
 (着色料、香料、調味料、酸味料など)
◆製造や加工に必要
 
(増粘剤・凝固剤・膨張剤・乳化剤など)
◆栄養強化
 (ビタミンC・Eなど)

このように、様々な役割があります。


考えてみてください。

これらを使った食品が安く簡単に買えるということは、

 

昔の人たちが当たり前に持っていた

生きるための食の知恵、

 

時間がない時は手早く、

手間をかけられる時は存分に手間をかけ、

季節に合わせたり、今あるものを

組み合わせたりしながら食を楽しむ術を

多くの人が手放してしまい、

子どもや孫に伝えることもできず、

 

毎日の食事について

創意工夫する余地がなくなり、

 

利用が増えるほどに

食生活が貧しくなるということです。

 

 

ほしい食べ物はいつでもすぐに手に入るので、

 

わざわざ野菜を干したり漬物にする人は

少なくなりました。

 

味噌や納豆などを手作りする人もほとんどいません。

お味噌汁にねぎなどの香味野菜やゆずの皮など、
四季折々の吸い口を浮かべる人も

あまりいないと思います。

毎日仕事などで忙しいからと

加工食品に多くのお金が費やされることは、

 

実は本来人間が持つべき

大切な能力や喜び、幸せが奪われ、

 

多くの食品メーカーに依存して、
彼らを潤わせているだけかもしれません。

 

手作りする人が増えると、

メーカーは利益を上げられなくなります。

これからもずっと、消費者には

食の知恵なんてない方がありがたいことでしょう。

 

「食のお困りごとはこちらで解決しますから、

お客様はしっかり働いて稼いで、

私たちの商品をぜひ購入してください」

 

という声が聞こえてきそうです。

 

私たちは、何のために働いているのでしょうか。

 

身体によいとはいえない加工食品やお菓子、

外食にかかる費用が浮くと、

もっと創造的なことができます。

 

これは、メーカーが悪いとかそういうことではなく、

結局自分がどういう生き方を選択するか。

そういう問題だと思っています。

 

 

スーパーマーケットを歩くとよく感じるのですが、
「本質的には無くても困らないような商品だらけ。」

 




このことを考える時、いつも産業革命時代の

イギリス労働者の様子が思い出されます。

 

過去に「砂糖の歴史」を追っていた時に

その事実に愕然としたことがありました。

 

サトウキビのプランテーションで奴隷を酷使することで、
砂糖は貴族だけの高貴な食べ物から、
庶民にも手の届く食品になりました。

イギリスの都市部には多くの工場が建設され、
農村から多くの労働者が流れ込んできました。

毎日朝早くから夜遅くまで、
分業化された単調な仕事に従事する労働者を
ストを起こさせずに真面目に効率よく働かせるには、
「砂糖入りの温かい紅茶(糖分とカフェイン)」
が欠かせなかったようです。

 

 

昔ながらの知り合いもおらず、
ただ自分の持ち場でひたすら黙々と働く
貧しい労働者たちにとっては、
休憩時間に配られる甘い紅茶と

甘いビスケットが何よりありがたく、

薄給では栄養のある野菜や肉は満足に買えず、
疲れて家に帰っても、

料理する心身の余裕や時間もなく、
まともな台所や調理器具もないため、
そこでも砂糖入り紅茶とパンが食事となり、
昔ながらの手作りの料理が忘れ去られたといいます。

 

たとえ彼らにお金があっても、

かつての高級品を自分たちも買えるという

ステイタスと、自分で野菜や肉を調理するより

手っ取り早く幸福感を得られるという理由から、

「砂糖」を買う方を選んだと言われています。

 

この頃の都市部の平均寿命は大幅に下がり、

産まれてくる子どもの死亡率が高くなったのは

当然だとも言えます。

 

奴隷の血の味のする砂糖は、

貿易によってヨーロッパへと送られ、

その砂糖は労働者を休みなく働かせる原動力となり、

一体だれが得をしたのでしょうか。

 

今も昔も人間って変わってないなと思います。

今だって、毎日働いて疲れ果てている人は多く、

不調を抱えた人は本当に多い。

コンビニスイーツが癒しという人も多い事でしょう。

 

 

日々忙しく働く現代人にとって、

添加物入りの食品は手軽で便利なように見えますが、
自分や家族にとって本当にメリットがあるのか、
安全性以外にも、別なところで
何か大切なものを失ってはいないか、
一度じっくり考えてみていただきたいのです。

こういうことは、添加物に限った問題ではありません。

人体にとって危険だ、安全だという枠組みだけでなく、
もう少し広い視野で考えてみてください。

必ず何か新しい、本質的な部分に

気がつくはずだと思います。