カウンセリング・コーチの藤枝香織です。

今では4時には目が覚めて動き出してしまうほど、朝が待ち遠しい私ですが、実は過去に鬱に近い状態になった事があります。

私は毎日、仕事に行きたくない、朝日を見たくない、今日が始まらなければよいのに、と思うほど、毎日に何の希望も抱けず、でも、行かねばならぬという義務感の狭間で苦しんだ事がありました。

自分は何のために働いているのか、疑問を持っていました。100パーセント力を出さずに適当に仕事をしている自分も許せず、でも、働く気力がまるでおきない。決めた事が出来ない自分を責める、の連続です。

職場の人の悪い部分ばかりが見えました。

生きたくない自分を責め、職場を責め、仲間を責め、私自身があらゆる事に責任を作って、そこを拠り所に逃げてこもってしまいました。


ちょうど、自分で自分には価値がない、何のために生きているのか、働く意味さえ分からなくなった時期でした。

先の見えないトンネルにいるようで、決して抜ける事はないと思っていました。


ある時、職場でいつも私を案じ、時折飲みに誘ってくださる年配の社員が、声をかけてくれました。正直、気が進みませんでしたが行くと返事をしました。

その方との約束を破った事は一度もありませんでしたが、ある日、そんなぐだぐだな毎日の中ですっかり約束を忘れ連絡もなくドタキャンをしてしまうのです。

青ざめる私。
それも、後日、彼の顔を見た瞬間に思い出す始末。
私を待って、店にしばらくいて、食事をしてから帰ったそうです。
それなのに、彼は心配した、無事で良かった、と笑顔。

なぜ?

「いいんだ。おまえは理由もなく、そんなことはしない。何かあったんだろ?」

長いトンネルに出口はないのかもしれないとさえ思っていた私に、その言葉には、私は何をしていたのだろう、とハッと自分を叩き起こすほどの力がありました。

赦す。

私を信じている人の存在が、その一瞬で、エネルギーを復活させたのです。

それは、自分を信じてくれた人の思いの力でした。

私が失った信頼を取り戻す為に、誰に、何を言われても仕事を次々に笑顔で達成できたのは、彼が赦す事を教えてくれたからです。

その結果、誰に何を言われても動じない力が身につき、人の意見にあまり振り回される事なく、私はどうあるか、どうありたいかを考えられるようになりました。

自分を蔑んだり、信じられない時、私たちが目にする世界はすべてがネガティヴな世界に映り、自責はいずれ他責をも生みます。

自責は当事者意識というよりは、自分を否定する行為であり、それに耐えきれなくなれば、他責によって慰めを見出すものです。

自分を信じる力、赦すこと、を思い出させてくれた彼の姿が、私のカウンセリング・コーチの基本の一部になっているように思います。

人とのコミュニケーション、お金、健康、行動習慣、家庭、すべてが自分のあり方や思考で変わりますが、ほとんどの方がそこに働いている自分が作り出したプログラムに気づかない事がほとんどです。

自分のビジョンに合わせてプログラムを書き換えていく。
自分が変化していくと、見える世界が変わるのは、不思議ですね。

新しい自分に出会う感覚。
これからも出会う方に、プレゼントしていきたいです。