一般的には、とにかく評判が悪い村上世彰氏

2006年にフジテレビ関連でのインサイダー取引で逮捕され、その取り調べでのストレスか?すっかり白髪頭になっとる^^

そもそも、東大卒、通産官僚、ファンド経営者、大金持ち、前科アリというだけで嫌われる要素は十分ある(笑)

 

でも、少しはいいところはないのか?

ということでこの本を読んでみた。

もちろん、図書館でのレンタルや(笑)

タダは大好きや~^^

初版が2017年か~2006年から2011年まではインサイダー取引の裁判中やけど、随分、時間がかかっとる~

内容は村上氏にとっていいことばかり書いとる~

そりゃ~当然やねぇ、自分が書いとるから^^

 

ただ、古参兵、ヘタレではあるがフリーランス個人投資家、学ぶところは多いぞ!!

 

①信念・・・上場企業は株主のものである!

日本企業には特に多いが、会社は経営者のものという考え、従業員は使用人や、それに断固反対する!

 

②コーポレートガバナンス・・・企業統治の必要性

例えば、4億の赤字決算を出した会社があるとする、しかし、経営者の年俸は14億だった、経営者が給料を9億に減らせば赤字ではなくなり、企業価値は上がり、株主や従業員に還元できるのに既得権益のためにそれをしない、実際、そういう日本の会社は本当に複数ある。

(※JPX(日本取引所グループ)より2021年コーポレートガバナンスレポートが改訂された、それにより上場企業の指名、報酬委員会には独立社外取締役が過半数必要とされている。村上氏の功績かどうかは不明、ただ、そういう会社が日本には多かったという証明でもある)

 

③プロキシーファイト・・・委任状の争奪戦

株主からいくら質問状を送っても返答もなければ、面会もしない日本の経営者は多い、会社は経営者のものだから、株主(ファンド)ごときハゲタカから経営についてとやかく言われる筋はねぇ~という考え、唯一、面会し議論できるのは株主総会だけ、そういう経営者陣に対抗するために各株主に同意を求めて委任状をもらい、その数を背負って戦うぞ!

 

④ROEを重視する・・・自己資本利益率(ROE%=当期純利益÷自己資本×100)

資本には返さなくていいヤツ(自己資本=株主から出資されてるお金)と返済義務がある他人資本がある。通常、ROE

が10%ならば優良企業と言われてる、国は8%以上を目指せと指導しとる。この数字が極端に悪い会社は許せないぞ!それは株主から金を集めといてなんの努力もしとらん証拠や!というのがスタンス

ちなみインサイダー取引で捕まったフジテレビのROEは・・・本日時点でも4.40%💦

村上氏から言わせれば、上場しとる価値もない会社、無能な経営ちゅうことやねぇ

(テレビ業界全体としてもROEは悪い、上場企業内でも最低レベル業種ともいえる、株主から金を集めても運用できていない業種やねぇ、古参兵の考えも上場しとる意味がよくわからん業種ですね(笑))

 

⑤物言う株主・・・株主として経営について指導する

上記のROEを上げるためには、1)利益を上げる。2)自社株買い(買った株は償却する、株価は上がるが株数は減り時価総額は下がる。3)上場廃止、もともと上場して金を集めても運用しきれない無能な経営なんやからMBOでプレミアムをつけて株を買い取り、上場廃止させる。

実際、村上氏はいくつかの保有企業を上場廃止させている。

上記3つの共通点はいずれも株主が儲かるちゅうことですね(笑)

 

⑥どんな企業を買うのか?・・・現預金が時価総額を超えてる企業や

例)サイバーエージェント編、ITバブルもあり、上場、そこで多大な資金を得る、そこでITバブルがはじけて株価は暴落、現金だけが残る、その現金を他に投資し、利益をあげるもしくは将来的に上げるために使うならいいが、ただ現金をもってるだけの経営は無能だ~許せんちゅうことやね、現金があるのでMBOで買い取り上場廃止は可能や、MBOするには既存株価にプレミアムをつけるので暴落した株を多量に買っとけば当然、儲かる(笑)

 

くらいかなぁ~

 

まぁ~いいたいことはわかるけど、あの傲慢な態度ときつい言い方は友達をなくすよねぇ(笑)

(ただ、これは本書でも本人、反省してますペコリ)

特にいくら儲かるのがわかってるとはいえ、フジテレビでマスコミ全体を敵にして、阪神電鉄でエグイ阪神ファンを敵に回したのが運の尽きだったかもしれませんね~( ;∀;)

 

その村上氏も今は、自分のお金だけの運用にとどめて、半分、リタイア状態、その意思は長女、長男に受け継がれている、本人はその余った時間でNPOなど慈善事業などもやってる様子

最後に、本書の印税は若者たちの投資、お金に関する教育費として使うとのこと