いよいよ台風が迫ってきた、先ほど携帯に緊急速報も入った!

古参兵も引きこもり体制じゃ

といいながら昨日の残りのカレーと太平燕を食べる^^

それにしても昨日、「木枯し紋次郎」ネタの反応が異常によくて、困惑したが、当時の視聴率を調べると、さもありなん、というところじゃ^^

土曜日とはいえ、22時30分から23時30分という、深夜枠的な枠で初回こそ10%(今ではこれでもかなりいい方だが)だったが、その後、20%、30%と伸び、最高視聴率は38%に達する怪物ドラマだったのだ(古参兵、最近知ったけど、当時子供やったし^^)

 

このドラマは何故、こんな指示されたのか?子供の古参兵も、このドラマの決めセリフ「あっしには関わりありやせん」と小学校で言っていたのを覚えている、しかし、決して子供向けでもない、全体的に暗い話が多いし、当時としては圧倒的な映像美とリアリティのある殺陣で大人たちも魅了していたはず!

いろいろ考えられるが、とにかく今までとまったく違う、むしろ今までの定例をぶち壊した作品だったというのが良かったのかもしれない~

思い当たるところでは

①時代劇の主人公は背が低いのが良しとされていたが中村敦夫は長身・・・・・

これには理由があり、市川崑監督が日本版西部劇を目指したいので、三度笠はかなり大きくし、カッパはマント用にロングにしたからだとのこと、三度笠が大きいので顔が長くないと顔が見えない、背が高くないとマントのようなカッパから足がでないので動けないからのようだ、それで当時、主役経験のない俳優座の若手、中村敦夫に決まったようだ。(笑)

②笑わない主人公・・・・・

当時の時代劇は主人公が笑うシーンが必ずあるが、紋次郎は笑わない、ネットで数えた方がいて、1シーズン18話で笑ったのは1回だけだったとのこと、

③殺陣・・・・・・

紋次郎の戦いは、剣術は習っていない、実戦流、逃げながら、転げながら戦い、基本斬るのではなく、たたくと刺すだ。変な決めポーズもない。ちなみに鞘は朱色で鉄製だ。

④レギュラーは紋次郎一人しかいない・・・・・

他の共演者たちは毎回、総とっかえ。

⑤フジテレビは作っていない・・・・・

電通の子会社C,A.Lが制作していて持ちこんでいる、フジテレビは放映のみ。フジテレビは暗い話は受けないとクレームをつけたが、視聴率が良かったので黙ったようだ。(笑)

⑥主題歌が斬新・・・・・

作曲は小室等、歌は上条恒彦どちらも六文銭、作詞は市川崑の嫁さんで脚本家の和田夏十、和田さんに関して作詞ははじめて、ちなみにこの曲は大ヒットする(25万枚)

⑦女優陣・・・・・

レギュラーが紋次郎ひとりなので毎回、準主役として女優が抜擢される、新人ぽかった大原麗子、十朱幸代などこぞってでてくる、このドラマの視聴率がいいので、これに出たいという女優がどんどん名乗りを上げたそうだ、確かに、出れば、準主役級ででれるからネ

⑧大映のスタッフの心意気・・・・・・

1話と2話を取り終えた時、大映が倒産した、自分の給料がどうなるか?将来jは?家族のくらしは?と途方に暮れただろう~

しかし、この大映スタッフがすごかったらしい、「俺たち、私たちに残されたのは活動屋魂だけや」とそんな不安定な中、早朝から深夜まで全力で作り上げたそうだ。(プロジェクトXにでれそうや)

映画屋が本気でテレビドラマを作ったらどんだけクヲリティが上がるんやろう、このドラマを見ればわかります。(笑)

上げればきりがないぞ~

 

さて、枕が長くなり過ぎました、本題です、このドラマ18話の中で神回と言われている話がある。

それは第3話「峠に泣いた甲州路」 

原田芳雄が出ている~

この1シーズンはどれもいいが、この3話が特別注目されるのは、なぜだろう?

話は結構暗い、片足のない女、片腕のない男、この設定だけでも明るい話にはならない、ラストも報われない。

でも確かにいい話に仕上がってはいるけど?

それだけか?

古参兵が思うに、おそらく大映が倒産して、最初に作った話だからではないか?と推測する、当時、3話ができるかどうか?まったくわからない状態にもかかわらず、前述の活動屋魂で仕上げた作品だからではなかろうかと~そう思うことにした^^