関西3空港(関西国際、大阪、神戸)の将来像について、関西政財界のトップが検討を重ねてきた懇談会。12日の会合は、国にぶつける「関西の総意」をまとめる最終段階を迎えたが、この場に至っても大阪(伊丹)存廃をめぐって橋下徹・大阪府知事と井戸敏三・兵庫県知事が舌戦を繰り広げるなど、まとまりを欠く展開になった。

 この日は懇談会の下妻博座長(関西経済連合会会長)が、中央リニア(東京-名古屋)の影響を「不確定な要素」としたうえで、10年後を想定し「当面、3空港は併存せざるを得ない」と述べ、伊丹存廃の結論先送りに理解を求めた。

 これに対し、伊丹廃港派の橋下知事は「多数決には従うが、大阪府は(地元案に)合意しない。(1兆1000億円の関空の有利子)負債をどうするかということを、わずか10年後のあり方を基に(国から)引き出せるか。無理だ」と、手ぶりを交えて批判。

 一方、伊丹存続派の井戸知事は「伊丹から長距離便を飛ばす場合の数字(需要予測)が入ってない」と、逆の立場から問題点を指摘。下妻座長が「(2人で)じゃんけんしてよ」と困り果てる場面もあるなど、最後まで紛糾し、後味の悪さが残った。【佐藤慶、田辺一城、内田幸一】

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