jh4vaj局より小型のローパスファイルター2種類をモニタとして送って頂いた制作してみました
 
小型基板でSMAコネクタが両端に付いています
中国製ハンディ無線機はスプリアスが多いので、そのままでは保証認定には通らなく対策する想定であるようでした
とてもコンパクトになっており、チップコンデンサが使われています

わかりやすいように書いてありましたが、取り違えると見分けつかなくなるのでバンドごとにパーツを分けました

制作するのあたってvajさんから制作過程を詳しく写真付きで説明ページを準備して頂けたので不安は特になく実行に移せました

 

チップコンデンサは小さいので、ハンダ付けでは注意しました

指で固定もできないので、接着剤でつけようとも思ったのですが交換する事態になったら大変なので、マスキングテープで軽く固定してからハンダ付けをしました

コイルは直径3.5mm 太さ0.5mmくらいです。 巻数が多いほうが144MHz帯用(カットオフ周波数150MHz)、 少ないほうが430MHz帯用(カットオフ周波数450MHz)となります。

 

LPF150

 

LPF 450

 

何度かハンダ手直しをしたら、LPF450のC2が小手先に付いてしまって再度ハンダ付けしましたがお亡くなりになってしまいました。幸い、チップコンデンサは予備に入れて頂いてたので無事手直しできました。

 

SMAコネクタを付けて一応完成です

動作が問題なければケースを組み立てます

 

最後に収縮チューブに入れて完成となりますが、nanovnaで計測したところvajさんの値と開きがありました

vajさんに測定値の画層を送って見ていただいたりしたところ、nanovnaの測定限界によるブレがありそうだとなりました

vajさんが使ってたのは上位機種のLiteVNAでnanovnaより広い範囲で精度も高く測れるものでした

減衰カープは同じような感じでしたので、大丈夫でしょうということに。

あともう一点、LPF450の通過ロスが結構大きかったことがわかりました

どこか間違えたかと、作りに直しも考えてたとき、nanovnaのファームが古いのもあるのかと思い nanovna-firmware-0.8.0.dfu から NanoVNA.H.v1.2.20.dfu に変えたところ、まぁまぁいい感じに落ち着きました

 

nanovnaがイマイチ信用できなくなったので、nanovna H4でも計測してみました。基本的にはnanovnaと性能は変わらないようですが、相互比較することでデータの信頼度が高くなるかと思いました

結果的に、nanovna H4のほうが最初から通過ロスはvajさんと大差ない数値が出たので安心しました

LiteVNAを買わないといけないなと思ったところです

 

測定値は以下のようになりました

nanovnaのダイナミックレンジの狭さから? 高い周波数は曖昧になってしまうので減衰カーブが正常で通過ロスが少ないことを重点的に確認しました

 

LPF 150

減衰カープ

 

SWR

 

LPF 450

減衰カーブ

 

SWR

 

2倍高調波以上では20dbm以上の減衰があるのでスプリアスは抑え込めると思います

 

性能が確認できたので収縮チューブにいれて完成です

カッコイイ!

 

最後に

今回、LPFモニターの機会をいただきましてjh4vajさまに感謝申し上げます

無事完成できてよかったです

 

jh4vajさんのプログ

UV-K5のスプリアス対策 ~ LPFを付けてみる