札幌の地下鉄は何故鉄の車輪ではなくて、ゴムタイヤなのか!?
これには次の理由があります。
ライフラインの埋設を避けながらトンネルを作ったので急勾配ができたのと、南北線では地上に上がる際の急勾配があるために、
鉄のレールだと登坂できないため。
地下を走るということは、一部民有地の下(建物の下)を通過するため、振動の防止。
南北線の南平岸(平成6年までは霊園前と言っていた)~真駒内は建設コストを抑えるために地上区間を走行するようになっており、かつ巨大なアルミ合金製のシェルターで覆われてるので、雪や凍結から車両や線路を守る事ができる。
奥に見える
かまぼこ
状のが
シェルター
(
雪や凍結から
車両や
線路を
守ります
。
(
南北線
自衛隊前
付近
)
)
鉄の車輪と違い、空転(加速の際のからまわり)がほとんど無いので高い加速力でスムーズに走行できる。
鉄の線路ではないため研磨の必要がなく(ガイドレールは点検しますが)、寒冷地での作業を少しでも軽減できるメリットがある。
など・・・。
札幌
の
地下鉄
は
ゴムタイヤ
地下鉄
!!
(
トラックや
バスのような
大きな
タイヤが
連なります
。
(
写真は
南北線
)
)
デメリットもあります。
構造が複雑で、メンテナンスが大変である。タイヤ交換が頻繁にあるなど(ちなみに南北線の場合、約2年半~3年間走行するとタイヤ交換するそうです。距離にして約24万キロ。地球1周が約4万キロなので約6周もする距離を走るのですね。)
このような理由で様々な試験を繰り返しながら、決定したということです。
他には通常の鉄路使用鉄道路線(近郊鉄道やゴムタイヤ式ではない地下鉄など)との乗り入れが困難であり、かといって道路を走ることもできないため都市交通計画の中で孤立するなど。
札幌の地下鉄には、通常の鉄道にある2本のレールがありません。かわりに真ん中に1本、巨大なレールのような突起があります。正確には案内軌条といいます。
ゴムタイヤなので鉄のレールの上を走る必要はなく、平らな部分を走ることができます。とはいえ自動車のようにハンドルがあるわけではないので、進行方向をナビゲートする役割として案内軌条があります。車両の下にあるゴムタイヤとは別の車輪があり、左右からこの巨大な突起を挟むようにして走行します。
手前に見える
大きな
突起が
案内
軌条
。
この
レールに
誘導
されて
走ります
。
車両
基地
へ
の
分岐
用の
案内
軌条
も
すぐ
前に
見えているのが
分かる
。
車両が行き来するポイントも特殊な形をしています。走行しない方向の案内軌条は下へ沈んでいて路盤は平らですが、ポイントを切り替える時だけ案内軌条が上へせり上がり、今まで走行していた方向の案内軌条が逆に下へ沈みます。すると、1本の案内軌条が今までとは別ルートへと続いていきます。
札幌地下鉄の謎!!
札幌の地下鉄にはスズメが住んでるの!?
って良く耳にすることがあります。
特に東西線や東豊線を利用した方は分かると思いますよ。
自分も幼少の頃、東西線に乗って初めてこの音を聞きました。
実際線路にスズメが住んでるのではなく、案内軌条の形状に秘密があるようです。
車両の床下の案内軌条を鋏みつけているスライダーといわれるものが案内軌条を振動させるときに発生する音で、電車がホームに侵入する間際に「チュンチュン、チュンチュン!!」と音が激しくなります。
しかし、南北線だけはT字型の案内軌条で、スライダーが案内軌条の上を擦るため、振動少なく、自ずから音も小さくなります。
スズメが住んでるのだと思っていた人、決してスズメなんかいませんよー(^.^)
札幌におでかけや旅行に来て地下鉄乗ったときはこの地下鉄スズメの謎を思い起こしては!?
Candyからの投稿