新型インフルエンザの感染拡大を防ぐには、身近な予防策が重要といわれる。厚生労働省などが呼びかけている対応策をまとめた。

 Q季節性インフルエンザと、新型との予防法の違いは

 A ウイルスとしての性質や感染経路などは基本的に変わらないため、同様な対策が効果的。せきやくしゃみが飛散することでウイルスが舞う「飛沫(ひまつ)感染」や、手などを介して伝わる接触感染が主要経路であるため、こまめにうがいや手洗いをすることが有効な手段になる。

 Q うがいや手洗いの方法は

 A 外出先から帰ったときは、水道水で手を十分に洗う。せっけんを使ってもよい。うがいは、薬を使わずに水道水だけでもよい。最初は口に水を含み「ブクブク」と口の中の汚れをはき出す。次に「ガラガラ」とのどの奥の雑菌を洗い流す。1日に5回前後行う。

 Q 他に有効な予防策は

 A マスクが何よりよく、説明書に従い正しく着用する。十分な栄養補給や睡眠などでウイルスへの対抗力をつけ、歯みがきなどで口腔(こうこう)内を清潔にすることも重要。

 Q せきやくしゃみが出始めたら

 A マスクは必須で、微細物質の透過性が低い高性能フィルタを用いた「サージカルマスク 」が望ましい。市販マスクの約97%がサージカルマスクである。

 Q メキシコ、米国、カナダから帰国したら

 A 保健所から10日間程度、健康観察があり、不要不急の外出は控える。