流れを読む 心理学史 世界と日本の心理学 サトウタツヤ・高砂美樹著

要約

4-2 アメリカ心理学の隆盛(1)

アメリカ心理学会

アメリカで心理学が浸透していく19世紀後半になると、学会が出来るようになった。1892年アメリカ心理学会は国別で最古の心理学会であり、それに併せて学術的な会議である国際心理学会議が開催された。尚、同心理学会の初代会長はホール、次はラッド、その次はジェームズであった。最初は100人くらいから始まったこの学会は、現在では4万人以上が在籍している。ホールはジョンズ・ホプキンス大学やクラーク大学で、アジア人や黒人、ユダヤ人や女性などマイノリティに学位を取らせた点が有名である。

今日は要約はお休みです。

その代わりといっては何ですが、心理学検定 というものが出来たなので紹介します。

リンク先を見ていただいたら良いのですが、簡単に紹介させていただきます。

(本日、明治大学にて、東大の市川先生らが説明されました。)


目的 学部卒業レベルの心理学の知識を問う


 臨床心理士などといった心理の専門資格は日本に約20個程度あるそうですが、どれも大学院レベルの専門知識を要求するものが多く、学部レベルの知識を問うものは無かったため、出来た資格。1級、2級があり、10種類ある専門科目から、構成される。基本的に良く取り扱われる心理学の分野から選ばれたA領域と、あまり取り扱われない心理学を含んだB領域各5つずつのうち、A2領域、B1領域で2級取得、A4領域、B2領域で1級取得となる。


取得後のメリット 大学院入試や心理職の試験の基礎科目として扱われることも(予定)


 将来的には、所属する日本心理学諸学会連合が認定する資格認定時において、基礎的な心理学の知識を有すると認定し、試験免除あるいは、大学院入試の必要用件として用いられるようになることもあると考えられている。現在7学会がなんらかの優遇措置として使うと考えているそうです。また、東大の一部の先生も大学院の受験において、この資格を持つものに限る、などの措置を考えているという噂話を聞きました。


尚、心理学系の大学を卒業されている人ならば、認定心理士を取得されている片であれば、A領域3科目合格すれば、1級認定されるそうです。興味ある方、受験されてみてはいかがですか。

4 アメリカの心理学


4-1 アメリカ心理学前史(2)

ヴントの生理学的心理学綱要の影響を受けて、ジュームズが1870年代にハーバードで生理学的心理学を教えていた。彼の著作「心理学原理」は12年かけて作成された。彼は、まず哲学教授になって、後で心理学の教授になった。ホールはジェームズのいたハーバードで学位をとり、内容的にはじめて心理学の学士号をえた。その後、ドイツに留学し、ヴントの研究室に出入りしていたとされている。ヴントの下で、最初に学位をとったのはJ.M.キャテル1886年のことである。彼はアメリカに戻った後で、ペンシルバニア大学に心理学実験室を作った。尚、初めてアメリカに心理学実験室を作ったのは、1883年にホールがジョンズ・ホプキンス大学であるとされる。

ハーバードと並び最古の大学のひとつ、イェール大学では、ヴントの影響を受けて、生理学的心理学要説をかいた神学出身のラッドがいた。自ら実験をしなったものの、ヴントの弟子が代わりに実験をしていた。明治期に3度も来日している親日家であり、松本亦太郎がイェール大学に留学したときも、彼らに指導を受けて博士号を取得していた。

1892年にヴントから学位を得たイギリス人のティチナーはアメリカに移住し、コーネル大学に心理学実験室を開設した。ミュンスターベルグもジェームズに誘われてハーバードで心理学実験室を任されていた。この二人は、構成心理学応用心理学の祖として、米国心理学の発展に貢献した。

(p.p36-37)