流れを読む 心理学史 世界と日本の心理学 サトウタツヤ・高砂美樹著
要約
4 アメリカの心理学
4-1 アメリカ心理学前史
19世紀後半になるまでは、スコットランドの常識学派と呼ばれる哲学が好んで教えられていた。当時の大学では、画一的な教育がなされていたとされている。ハーバードやエール大学でさえも、大学の授業は復唱中心で、その中心となっていた。重要視されていたのは、様々な分野の要素が含まれて教えられる道徳哲学であった。これは、精神哲学とも呼ばれ、日本でも心理学としてまず最初に輸入されたのがこれらの分野であるといわれている。アメリカの哲学者はこの影響を受けていた。ホールはバスコム、ボールドウィンはマコッシュといった哲学者の傾倒していた。そのことから、ドイツの実験心理学は、アメリカに入る際に、新心理学として区別された。
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