2016年7月1日オープンの新店「銀座 風見」へ。
あまり新店には早く飛びつかない方ですが、なんとなくこれから並ぶ店になりそうな雰囲気だったので珍しくすぐに行ってきました。
こちらの店、既にラーメンフリークで行っている方も多く、いわゆる路地裏系の店となります。
路地裏系と言えば、同じく銀座の篝や以前は新橋の纏なんかもそうでした。
纏は今は隣りがでかいコインパになってた気がしますが、それもあって路地裏っぽい雰囲気ではなくなってますね。
今回のこちらも知らないと行かないような路地裏に立地していますが、完全に「敢えて」そうしている感があります。
というか篝が関係しているのかな、そのくらい同じような要素がたくさんです。
一見ラーメン店とは思えない高級な和食店のような店の佇まい、路地裏にあることで余計に隠れ家的な雰囲気が増していて通っぽさを感じさせるのも戦略なんでしょう。
店内は篝ほど狭くはなく、コンクリート打ちっぱなしに白木のカウンターに内装、高級感を感じるような店内はいかにも銀座な雰囲気です。
そんなに広くない店内に3人もいる店員さん、全員割烹着姿です。
カウンター席には1人1人に盆があり、お冷もオシャレなピッチャーに入っています。
そして私が入店した時に外国人観光客が先客で2人いました。
その外国人観光客相手に流暢な英語で話す店員さん。
屋号もラーメン店ぽくない「銀座 風見」なんていうのもめちゃくちゃ高級店のように思えちゃいます。
なんというか気づいた点だけでも私には違和感ありすぎで日本の国民食であるラーメンを銀座という立地で売る場合っていうのはこうやるんだよっていう商売の方法の色々が詰まっているような店です。
いくら路地裏とは言え銀座でこれだけ設備が整っていて、そして売り方も完全にプロ。
当たり前だけど個人店じゃなくてバックに会社があるんでしょうね。
てか篝?
でもこんな感じじゃないと今の銀座では勝ち残れないのかな。篝然り、むぎオリ然り。
で、そんな雰囲気はメニュー構成にも感じます。
まあ色々思うことはあるんですけど、それにしても高え!と言いたくなるような強気の価格。
デフォルトが950円、980円!
味玉やネギなどのトッピングも150円!
でもいいんです、銀座ですから。
この時点で再訪ないかなあなんて思っている自分は左上っていうのもありますけど見たことない酒粕濃厚そば(980円)をチョイス。
きまぐれごはん(300円)の内容が気になってそちらも。
先に味変アイテムから差し出されます。
うーんとなんて言ってたかなw
なんだかもう味より気になる所がありすぎちゃって正直あまり覚えてませんw
そしてラーメンも着丼。
酒粕濃厚そば(980円)
きまぐれごはんはこんな感じできました。
なんかこういう蓋を開ける楽しみ方とかもねwなんかなあw
きまぐれごはん(300円)
鶏そぼろ丼でした、味はふっつーーーですねw
家でも作れそうな爆
で、酒粕濃厚そばですが、スープのファーストインパクトは酒粕!
当たり前ですが、これダメな人はこの時点でアウトでしょうね。
私もそんなに得意じゃない味でしたが、飲み進めるにつれて素材を特定できないような複雑な構成の味わいのお出ましでタレもそこまで強くはなく、じんわり、でも濃厚な旨みで塩分濃度も控えめなので、より出汁感を強く感じるスープ。
旨味を足し算して栄養学を計算したような味なんでしょうが、うまいというより凄いという感想のが先に来てしまいます。
麺は中太のストレート麺、表面はもちっとしていますが、歯切れのいい麺でサクッといけます。
スープが結構トロっとしているので麺がよく絡みますね。
デフォルトでも色々具が乗っていますが、その1つにこれまた珍しい油揚げ。
これ必要ですかね?w
複雑なラーメンに複雑な味変、さらに卓上にはご覧のアイテム。
もはや何をどう使えばいいのかよく分からないオンパレード。
なんでしょう、ラーメンはここまでしなくちゃいけない時代なんでしょうか。
最初から最後まで感想は「凄い」以外に思い当りませんでした。
偉そうなこと言ってしまうと、なんというかどれもこれも計算されてて作りこみすぎてて、そこにラーメン愛があるのか?っていう。
こういうのが好きな人もいるでしょうし、メディアに出れば一気に話題性も高まるでしょうけど私は「また行きたいと思える」かというと思えませんでした。
ごちそうさまでした。
得点:酒粕濃厚そば 77点