松本市へ行く機会がありました。目的の1つは草間彌生の作品が見られる松本市美術館を訪れることでした。お目当ての作品群を見て大満足の旅でしたが、正直今まで持っていた松本のイメージとしては、お城と城下町、民芸家具の町で信州の山へ向かう玄関口の町といった認識でした。信州に旅したことは何度もありながら、松本の市内を歩くことはなく、松本城も見たことがありませんでした。

今回、列車で松本駅に着き、美術館を目指しているときに目についたのが、そば屋さんや民芸家具の店ではなくレコード屋さんでした。駅から美術館まで10分余り歩く中でレコードやCDのお店が何軒もありました。近頃は街のレコード屋さんがこんなにたくさんあるのは見たことがありません。

 

本屋さんより数が多いように感じました。どうしてだろうと思いながらお城のほうに歩いていくとクラッシックフェスティバルの文字と小澤征爾氏の大きなポスターがありました。そういえば松本市では毎年大規模なクラッシックのコンサートが行われていたのだったと思い出しました。それで、クラッシックファンが集まり、レコードの人気が高いのだと納得がいきました。音にこだわるクラッシックファンは今でもレコードでクラッシックを聞いているのでしょう。

 

それと共に街を歩いていて気が付いたのが、地元のサッカーチーム松本山雅のフラッグやポスターなどなどです。まさに街をあげて応援している感じが伝わってきました。昨年地元チームと対戦したJ1リーグの試合に応援に来ていたファンは熱かったです。アウエーのはずなのにまるでホームのようなサポーターの数と声の大きさに驚きました。今回駅の売店で見かけて、思わずキリン一番搾りの松本山雅応援缶を買ってしまいました。

 

国宝のお城だけではなく、音楽、スポーツ、アートと郷土の誇りとなるものがたくさんある松本市がうらやましいなあと思いました。"