認知症老人への対応

●安心して生活できるように、本人の生活習慣はできるだけ変えず続ける。
★年齢を重ねると適応性が低くなります。
急激な環境の変化は避けます。


●精神的には、適度な刺激を与える。
★歌の好きな人には、歌のレクレーション参加を試みる。

●相手をむげに否定せず、受容する。
傾聴する。
失敗を責めない。
説得しない。
親身になって聞いてあげることで、安心させる。



●被害妄想。
泥棒よばわり、盗られた、なくなった。

共感する。
否定も、肯定もしない。

「ひどい人が居るものですね」(共感のフレーズ)

家事を一緒に行う。手伝ってもらう。
本人さんに歌を教えてもらう。
編み物、料理を習うなど。
信頼関係をつくる。

盗まれたと騒ぐ。

話題を変える、話をそらす。
お茶を出して一服していただく。
一緒になって、探す。


●何度も同じことを繰り返し話す。
いったん相手の主張を認め、気分を和らげる。

●十分時間を使って話す。
低い声を心がけ、ゆっくり話す。
相手のペースに合わせて、話す。

●一度に多くを語らない。
=声かけは、ひとつの行動ごとに行う。
行って欲しい行動一つに対して、1つの言葉。
急がずにペースを合わせる。

●睡眠が昼夜逆になるとき。
昼は、本人の好みに合わせて行動してもらう。
精神的に刺激を与え、夜の睡眠を確保する。

●徘徊する場合。
着衣に住所、連絡先を書いておく。

ひとまず、一緒に歩く。
「後ほど、外出いたしましょう」と声をかける。

本人さんの不安を取り除く声かけ。(個人により異なる)
「水道は閉じました」
「電気コードは、抜いてます」
「戸締りしました」


●妄想、知覚性障害。
いないのに、虫が見える。女の子が部屋にいる。
部屋の照明を明るくする。
追い払う格好をする。

安心感を与える声かけ。
「もう大丈夫です」
「安心ですよ」

「薬を撒きましたから、虫はいませんよ」
「追い払いましたから、大丈夫です」


●ひとり言、ボーっとしてる、心ここにあらず。
握手する。
肩にやさしく触れるなどのスキンシップ。
歌を一緒に歌う。


●粗暴行為、暴力行為。
リーダーシップを与える。
役割を与える。
周りから認められるような役割が理想。
その人が過去に得意としたこと。
過去にやっていたことなど。

●感情面は保持されています。
自尊心を傷つける言葉と態度は厳禁。
叱らない、攻めない、反論しない。
恥をかかせない。
説得も避ける。


●問題行動について。
放便、放尿、弄便(便をこねる、便をもて遊ぶ)など。
叱ったり、怒ったりするのは逆効果です。

こちらが先に手を出して、スキンシップ。
握手する、肩を抱く。

トイレに連れて行く。
トイレでの排尿、排便を習慣付ける。


●薬を飲んでもらう。
服薬拒否、なかなか薬を飲んでくれない。
一旦下げ、気分転換してもらう。
談話する、テレビを見てもらう、音楽を聞いてもらう。
再び服薬を促す。

薬の効果を語りかける。
「よく眠れる薬です」
「腰が楽になります」
「足の痛みが和らぎます」
「肩の痛みが消えます」


●促しの声かけ。

NG行きませんか
「まいりましょう」
「行きましょう」

NG食べましょう
「お召し上がりください」
「冷めないうちにどうぞ」
「ゆっくりお召し上がりください」


●帰りたい。

「薬(おやつ、お茶)を済ませてから帰りましょう」
「後ほど、送っていきます。安心してください」
「今日は、疲れたでしょう。明日にいたしましょう」
「どうして?帰らなければならないのですか?」
本人さんの目的を知る質問。


●名前を間違える、人違いする、親と間違える。
そのまま引き受ける。
「隣町に住む花子です」と、やさしく声かけ。

●物を集める。
そのまま集めていただく。
不衛生な物、危険な物は後ほど処分する。

●食事介助

●「何も食べてない」と、言う。
話題を変える。話をそらす。
食べ終わった食器をそのまま置いておく。
=食器を片付けない。
もう一度、少量の食事を提供する。
これから、用意します。
00時になったら、食事です。
おやつを渡す。(しっかりした食品、おにぎり、パンなど)


●手で食べる。
そのまま手で食べてもらう。


●遊び食べ。
食べさせてあげる。
食べ方を忘れてしまっている、食べ方が分からないなどが考えられます。


●盗食(とうしょく)
席の位置を変える。
端に座ってもらう。
職員を挟むなどの工夫。
配膳時間を直前にする。
仕事を与えて、気をそらす。


●被害妄想
「私のだけマズイ」「私のは残り物」など。
食べに連れて出る(外食)。
中華盛り(大皿)、鍋を提供する。

共感すること。
「本当にそうですね」

●食事拒否と食欲不振。
すんなり、片付けてしまう。
=一旦、下げる。
再び出す時は、初めて出すフリをして配膳。


下膳し、気持を別の方向に切り替えてもらい再び配膳。


●過食
ノンカロリー、低カロリー食品の利用。


●異食。
握手するなどのスキンシップ。




認知症の住環境改善

外出しやすい環境づくりをする。
火の不始末防止(記憶障害)に、煙探知機や自動消化装置をつける。

自力で調理するなどの台所の改造は、不審火の問題になるので適さない。
安全装置などでは、不注意着火の解消にはならないので自ら注意する。


失禁
トイレまでの距離を短くする。
ビニールシートをひく。
ポータブルトイレの設置。


転倒防止対策。
徘徊、歩き回る場合は事故の防止となる。
見当(日時・場所)意識・判断能力の低下で、徘徊する。


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