冷蔵庫 賢く低温に 猛暑に節電、食中毒も心配…
猛暑で、冷蔵庫に入れる食品が増える一方、今年は、節電意識の高まりで、庫内の温度を高めに設定している家庭も多いのでは。冷蔵庫の中でも、温度が高ければ菌が増える。食中毒を防ぐ冷蔵庫の上手な使い方や掃除法を専門家に聞いた。
「菌の増殖に関連するのは、温度と酸素、水分。節電でも、冷蔵庫内の温度には気を付けてほしい」。女子栄養大の上田成子教授(衛生学)は、節電の傾向で、食中毒の危険が高まることを懸念する。
夏場に増えるのは、サルモネラ菌やカンピロバクター、腸炎ビブリオなど細菌性の食中毒=グラフ。菌の種類にもよるが、一般的に温度が10度以上になると増殖しやすいといわれる。冷蔵庫の中は、場所によって温度が変わる。冷蔵室のドアポケット(六~九度)や野菜室(五~七度)は、開閉で10度近くまで温度が上がることもあり、注意が必要だ。
節電しつつ、冷蔵庫を上手に使うコツについて、住宅アドバイザーの藤原千秋さんはまず、冷蔵室に食品を詰め込まないようにと、アドバイスする。
食品を入れすぎると、冷気が庫内に行き渡らず、冷蔵庫がフル回転で冷やそうと電力を多く使う。設定温度を「中」程度にして、食品を詰めるのはスペースの六割までが基本。他方、凍った食品自体が保冷剤の役割を果たす冷凍庫には詰め込んでもいい。
ドア開閉の回数を少なく、開閉時間を短くするのも大切。藤原さんが勧めるのは、食品の置き場所を決め、家族に周知しておく方法。ジュースやビール、調味料など、頻繁に出し入れする食品の置き場所を固定しておけば、さっと出せる。朝食で使うマーガリンやジャムなどはまとめてトレーに入れ、一度に取り出せるような工夫も。
食品トレーなどから水分がこぼれやすい肉や魚、豆腐も置き場所を決め、特に小まめに清掃する。根菜類には、菌が付着した土が付いている場合がある。土が野菜室内に落ちないよう新聞紙でくるみ、トマトやキュウリなどとくっつかないようにする。
最近は、庫内の冷気が逃げにくいようビニールカーテンをつける家庭がある。冷気が逃げない一方、ドアポケットまで冷気が行き渡らず、温度が上がる心配もある。藤原さんは「ドアポケットに腐りやすい牛乳などは入れず、傷みにくいしょうゆや料理酒などを入れて」と助言する。
冷蔵庫の汚れは、ふきんで水拭きする人が多い。だが兵庫県立生活科学研究所が二〇〇八年に実施したテストでは、野菜室をふきんで水拭きすると、清掃前よりも菌が大幅に増えた。消毒用エタノールで拭くと、菌は検出されなかった。
藤原さんが勧めるのもアルコール除菌。「油汚れも落とせ、アルコールなので多少、食品にかかっても安心」という。キッチン除菌用の市販品があるほか、薬局で販売している消毒用エタノールをスプレー容器に入れて使ってもいい。ただし、殺菌力が高いのはアルコール濃度60~80%。無水エタノールは精製水で薄める必要がある。
「汚れを見つけたら、次に冷蔵庫を開けたときにスプレーでシュッ。その次に開けたときに清潔な布やキッチンペーパーで拭き取ると開閉時間も短く済む」と藤原さん。汚れをすぐに拭き取れば菌は増えず、頑固な汚れにもならない。念のため、最初に目立たない部分で試し、材質に影響がないか確認を。汚れがつきやすい取っ手も定期的に拭き取るといい。
出典:東京新聞
「菌の増殖に関連するのは、温度と酸素、水分。節電でも、冷蔵庫内の温度には気を付けてほしい」。女子栄養大の上田成子教授(衛生学)は、節電の傾向で、食中毒の危険が高まることを懸念する。
夏場に増えるのは、サルモネラ菌やカンピロバクター、腸炎ビブリオなど細菌性の食中毒=グラフ。菌の種類にもよるが、一般的に温度が10度以上になると増殖しやすいといわれる。冷蔵庫の中は、場所によって温度が変わる。冷蔵室のドアポケット(六~九度)や野菜室(五~七度)は、開閉で10度近くまで温度が上がることもあり、注意が必要だ。
節電しつつ、冷蔵庫を上手に使うコツについて、住宅アドバイザーの藤原千秋さんはまず、冷蔵室に食品を詰め込まないようにと、アドバイスする。
食品を入れすぎると、冷気が庫内に行き渡らず、冷蔵庫がフル回転で冷やそうと電力を多く使う。設定温度を「中」程度にして、食品を詰めるのはスペースの六割までが基本。他方、凍った食品自体が保冷剤の役割を果たす冷凍庫には詰め込んでもいい。
ドア開閉の回数を少なく、開閉時間を短くするのも大切。藤原さんが勧めるのは、食品の置き場所を決め、家族に周知しておく方法。ジュースやビール、調味料など、頻繁に出し入れする食品の置き場所を固定しておけば、さっと出せる。朝食で使うマーガリンやジャムなどはまとめてトレーに入れ、一度に取り出せるような工夫も。
食品トレーなどから水分がこぼれやすい肉や魚、豆腐も置き場所を決め、特に小まめに清掃する。根菜類には、菌が付着した土が付いている場合がある。土が野菜室内に落ちないよう新聞紙でくるみ、トマトやキュウリなどとくっつかないようにする。
最近は、庫内の冷気が逃げにくいようビニールカーテンをつける家庭がある。冷気が逃げない一方、ドアポケットまで冷気が行き渡らず、温度が上がる心配もある。藤原さんは「ドアポケットに腐りやすい牛乳などは入れず、傷みにくいしょうゆや料理酒などを入れて」と助言する。
冷蔵庫の汚れは、ふきんで水拭きする人が多い。だが兵庫県立生活科学研究所が二〇〇八年に実施したテストでは、野菜室をふきんで水拭きすると、清掃前よりも菌が大幅に増えた。消毒用エタノールで拭くと、菌は検出されなかった。
藤原さんが勧めるのもアルコール除菌。「油汚れも落とせ、アルコールなので多少、食品にかかっても安心」という。キッチン除菌用の市販品があるほか、薬局で販売している消毒用エタノールをスプレー容器に入れて使ってもいい。ただし、殺菌力が高いのはアルコール濃度60~80%。無水エタノールは精製水で薄める必要がある。
「汚れを見つけたら、次に冷蔵庫を開けたときにスプレーでシュッ。その次に開けたときに清潔な布やキッチンペーパーで拭き取ると開閉時間も短く済む」と藤原さん。汚れをすぐに拭き取れば菌は増えず、頑固な汚れにもならない。念のため、最初に目立たない部分で試し、材質に影響がないか確認を。汚れがつきやすい取っ手も定期的に拭き取るといい。
出典:東京新聞