「大切にしすぎてんのかなぁ...」


そんな剛の甘い声が聞こえた気がした。


「え?」


「喧嘩の原因は俺だって分かってる。
でもさ、嫌なんだよ。
理性保てなくなってあいつ傷付けるのだけは」


何それ...。


「剛めっちゃ三宅に惚れてんのな」



「あぁ」



何それ...。



「どうすんの?」



「今から健の家行ってくるわ


あいつ多分待ってる、


可愛いとこあるからさ」



嬉しすぎる...。



「うわー!今日一の笑顔ー!笑」



「うははは!笑じゃな!」



や、やばっ!!
嬉しすぎて剛の声と足音が
大きくなっていることに気付かなかった...!


どっかに隠れ...



ガラ!!!!




「「あ。」」




終わった...。


顔に熱が集中してるのがわかる。



剛も段々と赤くなってきて、
あーもう、恥ずかしすぎる...。