疲れたぁ。


ファッション関係の仕事に就いて半年、
まだまだ新人な俺はやらなきゃいけない仕事がたんまりある。


服は好きだし、
やりがいもやってくうち感じていくんだろうけど正直今はムリ。


ガチャ


見覚えのある靴に明かりがついてるリビング。

今日も来てる。もう半同棲状態。


靴を綺麗に並べて
リビングへと続く廊下を歩きドアを開けた。


「おかえりー」


「ただいま〜」


「メシ、作ってあるよ」


「まじ!?ビーフシチューだあ!」


自分だって社会人一年目で絶対大変なはずなのにここ最近は俺より早く俺ん家に来て飯を作ってくれている。


「剛も食べる?」


「うん」


火をつけておたまで中をかき混ぜていると
背中にずしっと重りが乗った。



「健.....」


急に耳元に感じる剛の吐息混じりの声に
勝手に体がビクッとなって強ばる。


「うひゃひゃ、何その反応〜」


お腹の前でぎゅっと結ばれた剛の手がほどけない。こんな力強かったっけ。


ひたすら耳元で囁かれ続けて力が抜けそうになる、その瞬間に剛は俺からぱっと離れて背を向けた。



「.......」


「ごう...?」


「悪ぃ」


「え?」


「あー、クソ」


「剛ってば」


「火消せよ。もう十分温まってるだろ」


「あああ、そうだね」



ガシャンッ




「...........」


「.....さぁーって俺が作ったビーフシチューは美味いかなぁ〜?」





え、なんか切り替え早くない?

何かがおかしい。




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このお話、ずっと書いてみたかったんです〜^^

超長編になるでしょう、、、

頑張ります!