ベルモーターサイクル

ベルモーターサイクル

日頃の作業を書いたり書かなかったり(笑)

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今回は日常の作業風景です。

東京都内の常連さんからのご紹介で販売させて頂きましたNMAX155です。

当店は、もしかしたら地元のお客様よりも遠方の常連さんが多いちょっと変わった店です😅

スクーターと言えば駆動系が肝ですよね。

新しいバイクですが、1番最初に点検しなくてはなりません。

プーリーカバーを開けるにはエアクリから開けて行きます。








ブローバイの吹き返しでオイルが溜まっていました。

この症状は新しいバイクでも昭和のバイクでも同じで、当店でもCBX400FやCBR400Fなんかでも不調の原因として点検する個所ではあります。

必ずドレンはあるので2〜3ヶ月に一度でも開けて抜いて下さいね!



駆動系は新しいバイクとは言え劣化は有りました。








ベルト痩せ。







ウエイトローラー摩耗。

昭和のバイクカスタム雑誌を読んで育った方は勘違いしやすいですが、ウエイトローラーは指示が無い限りは乾式です。

グリスを塗るのが当たり前と思われてる方が多いですが、グリスは埃を呼んだりローラーの動きを制限したり、劣化して塊になり障害になります。



スライドピース摩耗。

特にスライドピースは見落とされがちですが、減速加速を繰り返し負荷がかかる部品です。

スクーターにお乗りの方は必ず定期点検が必要です。





プーリーの研磨。


あとは内部清掃して次回へ。


たまに依頼が来るカブやモンキーのボアアップ。

当店では基本的に日帰りで納車します。

ただ、先にナンバー変更してからが条件ですが…。

このリトルカブは先にボアアップ予定だったので、車両販売時に黄色ナンバーで登録済みです。

ボアアップ、クラッチ交換、リアサス交換がご依頼内容です。







走行不明のリトルカブ、50ccで乗る分には何も不具合は感じません。

でも開けてみるとピストンが(笑)



オイル管理が悪かったのか、漆黒のエンジン内部。







ついでにカムチェーンの音も出てたので、ガイドローラーだろうと見てみると…



左が付いてたローラー、右が新品。

径がこれだけ変わってればカムチェーンも遊びますよねガーン

そんなこんなでピストン等外してガスケット剥がし。

1番時間がかかる作業かもしれません。

やりづらいのでスタッドボルトは外します。





スタッドボルトは長さが2種類あるので間違わずに組み直します。



ここまで来ればバルタイに気を付けて組んでバルブクリアランスを調整するだけです。

クラッチも交換しました。


そんなこんなで組み上がり。



このエンジンはガスケット剥がしと内部清掃で時間かかったので1日がかりでしたが、普通は大体2時間頂ければ間違いなく出来上がります。


今回はボアアップしても純正キャブ、純正マフラーのままですが、慣らし運転が終わり次第にスプロケとマフラーは交換します。