昨日ヒチコックの「裏窓」を観た
ヒチコック映画の中でも名作と言われている映画だ
N.Yのアパートで骨折したカメラマンが退屈しのぎに向かいのアパートの住人の生活を覗く
そして殺人事件?かとなるわけだが・・
本当に殺人事件なのかは映画は言及していない

主人公ジェフの視点から向かいのアパートを見た、ではなく覗きのカメラアングルと
ジェフのアパートの中だけが映画の舞台となる
最後にジェフが乱闘の末、窓から転落するとき初めてジェフのアパートの外観が映し出される
オーバーな転落シーンは合成だそうだ

人は伝えるための手段として言葉を持つが、時に誤解を招いたり
ひどい場合はまったく逆の意味に取られたりすることがある
行動も同じで、外から見ていると自分の視点で人の行動の意味や目的を無意識に想像してしまう
そこに恐怖もあるし、哀愁もあるのだろう

夏の暑い時期という設定と1954年ということもあり冷房もない時代だけど
アパートの住人たちはブラインドも降ろさずオープン過ぎる感はあるが
多彩な登場人物や狭い路地から見える大通りまで計算された演出で
観る人の想像を搔き立てる
ヒチコックの名作と言われる所以だろう

「裏窓」の後に「レバノン」という映画も続けて観た
この映画はレバノン戦争時のイスラエル軍戦車に乗る4人の兵士を描いた映画で
戦車のスコープから見た戦闘や市民の光景からストーリーは成るのだが
終始戦車のスコープから照準を介してしか廻りの状況がわからない兵士たちの恐怖が伝わる
そして最後に戦車のハッチが開いたとき戦車は
ソフィアローレンの「ひまわり」のようなひまわり畑の中でした、というラストです

ひょっとしてヒチコックの裏窓がヒントになっているのでしょうか?