事件や事故の被害者の遺品を展示する「生命のメッセージ展」が28日、東京都立川市の立川拘置所で開かれた。拘置所での開催は初めて。涙を流す受刑者もおり、立ち会った遺族は「人生をやり直すきっかけにしてほしい」と話した。

 メッセージ展は、00年に飲酒運転事故で長男(当時19歳)を亡くした鈴木共子さん(60)=神奈川県座間市=が発案。全国70カ所以上で開催され、08年には初めて刑務所で開かれた。同拘置所では被害者感情を理解させるため開催を決めた。

 被害者41人分の等身大オブジェや靴などの遺品を展示。受刑者60人と拘置所職員約180人が涙を流したり、オブジェの前で手を合わせた。02年に三男(当時19歳)を事故で亡くした岩嵜悦子さん(59)=東京都多摩市=は「被害者と遺族の思いが伝わったと感じた」と語った。【伊澤拓也】

【関連ニュース】
交通死:年末年始86人 過去2番目の少なさ
ウッズ:姿見せずサイトに声明 無期限出場自粛
飲酒運転:根絶訴え、京都府警伏見署員が路上で寸劇
酒気帯び事故:県内、逮捕者が相次ぐ /宮崎
懲戒処分:普通科連隊の酒気帯び運転 陸曹4人、停職--第6師団 /山形

<自民>参院比例、目玉候補が見当たらず 世代交代は進む(毎日新聞)
<NHK>福地会長、任期満了前に辞任の意向(毎日新聞)
保育所定員、5年で25万人増=政府が少子化対策ビジョン(時事通信)
新成人を子供扱い? 選挙啓発DVDがネットで話題に(産経新聞)
<岡田外相>「日米同盟深化させる」 外交演説で強調へ(毎日新聞)