新幹線では、対向する車両とすれ違うときやトンネルを出入りするときに、突発的な気圧の変化が生じます。この気圧の急激な変化は、自律神経にストレスを与え、交感神経が優位になることで疲れを招きます。また、片頭痛などの不調を来す一因にもなります。
長時間移動の疲れの一因は「姿勢」と、「環境」が大きく関係しております。
「ゆらぎ」のない不自然な環境は、飛行機や新幹線は、窓が開けられないため、空気の「ゆらぎ」を感じることができません。
動物は、本能的に、「ゆらぎ」のない環境に置かれると、疲労や、不安、不快感を覚えます。
新幹線では、特に通路側、それも進行方向に向かって左側、つまり対向車両とすれ違わないサイドの通路側の座席を選んで、状況が許すならカーテンを閉めておくことをお勧めします。そうすれば、気圧の変化や景色、光などの視覚的な刺激の影響を軽減できます。
しかし、私の場合、新幹線なら、いつも窓側、、自動車なら、助手席で、下を、ずーと向いたまま、7時間程度なら、スマフォでラインを続けられます。
一般旅客機の離陸する際の、後方向のGは、およそ0.3Gから0.5G程度で、垂直方向のGは1.2Gから1.3G程度といいます。
これが戦闘機になると、急旋回時などに、3Gとか5G。5Gともなると、地球に引き寄せられる5倍の力が掛かかります。最近では、戦闘機のパイロットは、9Gに耐えられないといけないらしいいです。
加速度のGの例をあげてみます。
エレベーターに乗ったときに上がるときに体が重く感じたり、一方で下がるときにフワッと軽くなる感覚は、上下方向に最大で+0.2Gと-0.2Gの加速度を感じるといいます。
0.2Gでも、結構、体感できることがわかったかと思います。では、1Gの加速度とは、どれくらいかというと、実は、一般の車ではなかなか出すことが難しい値です。
しかし、スポーツカーであれば体感することができます。
スポーツカーが急発進して、時速100kmに達するまでに、なんと3秒しかかかりません。そのときに感じるGが、1Gにほぼ近いものといえます。
ジェットコースターでも、3G~5Gが体験できますが、ジェットコースターの場合は、一瞬ですが、戦闘機は、その状況が続くのです。はじめて乗るパイロットが気絶するのも想像に難くないですね。