こんにちは。

大阪天満橋の難関大学・医学部個別指導塾V-SYSTEMです。

授業や受験指導で思うことなどつづっております。

 

学力を上げるためには、授業はいるのでしょうか?

「いるに決まっている」とおっしゃる方、一理あります。

「必ずしも必要ない」というご意見の方、もっともです。

 

両方ともに理があるのですが、ここで問題なのは、

まさにその理、つまり根拠です。

根拠を抜きにして、なんとなくフィーリングで

「いる」「いらない」をいっても仕方がありません。

 

ここでは一つのヒントとして、私見を述べてみたいと思います。

 

まず授業が理想的な学力形成の役に立つものであろうとするなら、

それは第一に受講者が復習しやすいように作られているのが望ましいですね。

 

たとえば皆さんが接続詞のasを学んだとします。

教え方にもよりますが、知っておきたい意味としては

①時「~のとき」

②比例「~につれて」

③原因・理由「~だから」

④様態「~ように」

⑤比較対象「~とくらべて」

⑥譲歩「~だが」

⑦名詞修飾「~ような・~とおりの」

があります。

まあ、普通にやっていたら授業が終わった瞬間に忘れちゃう人がいてもおかしくないですね。

 

でもこれ、受験で頻出です。知らないとまずいんですね。

 

こういうのをちゃんと整理して復習しやすいようにするのが授業の役割です。

 

「あたりまえじゃない」と思うかもしれませんが、

受講者が授業で教わったすべての内容を実力にするというのは並大抵のことではありません。

 

学習者が習得すべきものについて適切に番号をふり、

復習教材を用意し、

復習テストを実施し、

適宜振り返りのレクチャーを何度もして

ようやく受講者全員が間違いなく学習内容を習得することが期待できます。

 

自分一人の力で問題集や参考書を読み解いてエッセンスを抽出するのは難事業ですが、

授業は最初から講師がエッセンスを提示してくれます。

学習者からすると大変助かる話で、要領よく復習や演習に入ることができるわけです。

 

授業というのはそれを聞きさえすれば実力がつくというものでは断じてありませんが、

自習素材としてならば大変有効なものとなります。

御自身の学習戦略を立てるうえで、参考にしてください。

 

 

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