こんにちは。V-SYSTEMです。

今日は4月24日、大阪は曇りの合間に

ちょっと晴れ間が見えるときもあります。

 

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【京大合格者数からは文理学科の質的向上は見られない】

昨日、2011年から2023年までの文理学科設置校の

京大合格者数推移について紹介しました。

 

平均をつけましたので、もう一度掲載しておきます。

 

これを見る限り、

過去に行われた教育制度改革は

文理学科の京大合格者数増加に対して

特に大きなインパクトを与えていない

と言えるでしょう。

 

 

【北野一極集中と文理学科全体の伸び悩み】

ここで、

大手前高校、高津高校、豊中高校、

四條畷高校、生野高校、岸和田高校の

京大合格者数推移を見てみましょう。

 

ごらんの通り、2017年以降は2021年を除き平均以下です。

主な要因は、大手前高校と四條畷高校の

京大合格者数の大幅減に求められます。

 

これに対し、北野・天王寺・茨木・三国丘の各校の

京大合格者数推移はこちらです。

 

見事な好対照をなしていますね。

こう見ると、
「近年は上位4校に京大合格者数が集中している」

と見えるかもしれません。

 

ですが、以下を見ると印象は変わります。

こちらは北野以外の合格数推移です。

 

今度は北野単独の京大合格者数推移です。

 

周知のことではあるのですが、

京大合格者は近年特に北野に集中する傾向があり、

その他の文理学科はその割を食った形になっている

という傾向が、端的に見て取れます。

 

 

【残り続ける課題】

京大合格者数から見る限り、大阪府で行われた教育改革は、

一つの結果を生み出したと言っていいでしょう。

それは極論するなら、

「大阪府公立中学校の優秀な学生を北野高校に集める」

というものです。

 

ここで特に注目したいのは、

北野高校への一極集中現象ではありません。

そうではなく、文理学科がその教育を通じて

すぐれた結果を出しているという成果を見出し難い

という点です。

 

府立高校文理学科の学生たちの中には、

ちゃんと努力すれば結果を出せる方がたくさんいます。

今の結果は、文理学科の学生の皆さんのポテンシャルを

しっかり引き出した成果とは言えない、というのが

素直な感想です。

 

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