サントリー社の鳥井道夫氏が副社長時代に書かれた著作。
30年近く前の著作ですが、かなり勉強になります。
洋酒の大手企業・サントリーは、
昭和50年代に入って、ブランデーの伸びが鈍くなったことがあります。
当時のブランデーの固定的イメージといえば、
初老の人、書斎、ロッキングチェア、ゆったりというように、
余裕はあるが若さの無いものばかり。
会議を重ねてもなかなか新しいコンセプトが生まれませんでした。
ウイスキーの水割り時代に突入していたこともあり、
社長からは再三再四、「ブランデーの水割りを考えるべきだ」
という進言がありましたが、誰もその意識を変えることができません
そんな頃、宣伝部の社員が六本木のある店で飲んでいました。
その時に入店してきた若い女性がバーテンの人にこう言いいました。
「ブランデーの水割り下さい。アメリカンでね」
ちょうど薄いアメリカンコーヒーの人気が高まっていた頃です。
なるほど、とその宣伝部社員は発見しました。
そこから「ブランデー、水で割ったらアメリカン」
という新しいコピーが生まれ、
その後「ブランデーVSOP」は数倍にも売上が伸びました。
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