【楽天ブックスならいつでも送料無料】ドカベン ドリームトーナメント編(16) [ 水島新司 ] |
何といってもこの準決勝、満を持して登場した水原勇気選手の活躍はもちろん、これまで本編を通しての大きな謎の一つであった剛球仮面の正体に関しても明かされると思われ、当然期待が高まっていました。
・・しかし、広島の先発メンバーを見て、ちょっと残念に思いました。
とりあえず期待していた通り、リアルなカープの選手は一人も登場せず、すべて水島真司先生の過去の作品のキャラクターだったところはよかったのですが、正直に言えば、全体的にやや格下のキャラクターだったからです。
ちょっと広島の先発選手をレビューしてみましょう。(既出の剛球仮面、武藤選手を除く)
まずは野球狂の詩の金太郎選手。
彼は野球狂の詩時代にはレギュラーとしてメッツのファーストを守っており、まあ及第点かな、というレベルのキャラだと思います。
ただ正直、阪神戦で登場した火浦選手や、その双子の弟大島選手、新潟ドルフィンズ戦の岩田鉄五郎選手兼監督、そして国立玉一郎選手といったレベルと比較すると、格下と言わざるを得ないキャラかと思います。
つぎは「ドカベン」の中学時代編に登場していた赤一郎・青次郎・黄三郎の三つ子。
高校編には出てきていないので存在感はそれほど高くはなかったと思います。
それでもドカベン出身のキャラクターということで、ここまでがギリギリ及第点でしょう。
それから、「極道くん」という漫画に登場していた主人公・京極選手と埴輪選手。
少なくとも京極選手は、設定としてはなかなかの強打者のようですが、自分はこの漫画を読んだことがないのでいまいち響いていません。
それに、正直あまり人気があった漫画とも思えず、京極選手が広島に招集されたということでピンとくる人はそれほど多くないのではないかと思います。
最後にプロレス漫画にでてきたらしいアルプス大五郎選手。
2m10cmくらいの大男キャラで、強肩・怪力の持ち主ですが、そのプロレス漫画も読んだことがありませんので、あまりインパクトを感じません。
もちろん、先発投手は剛球仮面で、17巻は山田太郎選手との初対決から始まるということで楽しみですし、当然水原勇気選手がリリーフで出てくるでしょうから、そのあたりはとても期待しているのですが、全体的にインパクトが弱く、個人的には盛り上がりに欠けていると思っています。
また、この広島カープ ドリームバージョンチーム?は、系統がはっきりしていないようにも思います。
例えば阪神タイガースは、「男どあほう甲子園」出身のキャラが中心のチームでした。
新潟ドルフィンズは、野球狂の詩出身のキャラが多かったと思います。
また決勝で当たると思われる京都ウォーリアーズは、「一球さん」「球道くん」のキャラおよび「大甲子園」の決勝に登場した紫義塾出身のキャラによるチームとなっています。
ところが広島カープは、しいて言うなら水原勇気選手の活躍の場を作るためのチームと言えなくもないですが、もしもそうするならば、「野球狂の詩・平成編」「新野球狂の詩」に登場したキャラクターを揃えてくるべきだったと思います。
・・すみません、すっかり酷評してしまいましたが、結局話を面白くするのはあくまで試合の展開だと思います。
思えば、35年くらい前の話になりますが、ドカベン38巻で描かれたブルートレイン学園戦は、出てきたキャラクターも全員小粒で無名であり、試合開始までのしがらみが一切ないという、読者の期待という意味では非常に薄い試合になると思われましたが、その後の試合展開は非常に面白く、前にも書いたと思いますが、無敗・明訓高校を最も追いつめた(9回表2点差でツーアウトランナーなし、打順は下位という、まさに首の皮一枚状態まで追い詰めました)試合となりました。
今回の広島カープ戦も、それに負けない面白い試合展開を期待しています。
もしくは、まだ隠している物凄い選手がいることを期待しています。