今日は月一回の恒例の、大先輩とランチに行ける日でした。
今回も大変興味深い、脳の働きの話を伺うことができました。
今回のメインテーマは、「脳が物事を認識するパターンには、3通りしかない」という話でした。結局のところ脳は、入ってきた情報をそのままの形では認識することはできないので、どんな場合でも一度抽象化してから識別するのだそうです。たとえば人間の「顔」を見たとしても、実際に脳の中で認識しているのはその特徴的な部分だけであって、本当にその時見たままの顔の形を認識しているわけではないのだそうです。
その脳の話の流れの中で、自分としては今まで全く知らなかったことがありました。
それは、人間の臓器類の中でもっともエネルギーを消費するのは、圧倒的に脳である、という話でした。
したがってもしも、頭をフル回転させている状態を長時間続けると、マラソンをしたり水泳をしたりといったことよりもはるかに高いカロリーを消費するのだそうです。
したがって、「考える」ことが最良のダイエットと言えるのかも知れません。
しかし、実は意図的に脳をフル回転させることは、意図的に身体をフル稼働させることよりも難しいそうです。
確かに、意図的に全力疾走したり、意図的に高く飛び上がったりという行為は、そのスピードや高さには個人差があるとはいえ、基本的に誰でも自分の意志で行うことができます。
しかし、脳をフル回転させる、という行為は実は自分の意志では簡単にはコントロールできていないのではないでしょうか。足で走る速さはある程度コントロールできますが、脳の駆動速度をきめ細かくコントロールすることは、自分を含む普通の人にはなかなかできないのではないでしょうか。
しかしなぜ、身体はコントロールできるのに脳はコントロールできないのでしょうか。
これはどうやら、人間がこの世に誕生したころの時代背景に秘密があるそうです。
体のスピードコントロールは、危険から体を守ったり、狩りなどでスピードが必要になったりするために、意識的にできるようになっているようです。
しかし脳は、上記のようにエネルギーの消費量が極端に高いので、無駄にエネルギーを消費しないように、そう簡単にはフル回転モードに入らないようにできているようです。
人類の黎明期では、今の日本とは違って、エネルギー(食物)を確保することが難しかったため、極力エネルギーを蓄えるために、脳に無駄な働きをさせないような仕組みになっていたと考えられます。
ではどういうときに、脳はフル回転モードに入るのでしょうか。
もちろん、生命の危機にさらされているときで、脳の回転が必要なときには入ると思います。
それ以外で入るとすれば、「欲求を満たすために回転する」ということが考えられます。
つまり知的欲求を満たしたいとか、自己実現欲求を満たしたいといったような欲求が、脳を活性化させ、エネルギーを消費することにつながると思われます。
したがって、何事にも興味を持ち、より深く知るための努力をして、何かを実現するために色々なことを考えてさらに努力を重ね、脳を使う - そうすうことで、体内のエネルギーの循環もよくなり、ダイエットにもつながるのかも知れません。