ワールドカップ日本代表の観戦を通して学べること | 気分良く前向きに生きよう & テクニカルを楽しむ

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日常感じた心の世界に通じることや脳の働きに関することを書きながら、PCや携帯やプログラミングなどの技術的なことなども書いていこうと思います。

昨日のワールドカップ決勝トーナメントの日本 vs パラグアイ戦を見ていた自分を見て思ったことが2つありました。

一つは、人間の欲望とはこうも簡単に肥大化するのだ、ということです。
何を言っているかといいますと、ワールドカップ本戦が始まる前の我々の願いは大抵「予選リーグで1勝でもできたら素晴らしい。万が一決勝トーナメントに進めるようなことがあれば、それはもう出来すぎ。その先の事なんか、想像する意味もない」というような程度のものだったかと思います。自分もそうでした。

しかし、デンマーク戦で快勝してからパラグアイ戦に臨むまでの数日間で、我々の欲望は「ぜひ、決勝トーナメントでしかもアウェイで勝利するという快挙を実現してほしい!2点は取ってほしい!」というようなものに変わっていました。
おそらく誰も「もうすでにアウェイで決勝トーナメントに進むという快挙を成し遂げたのだから、パラグアイ戦は勝っても負けてもどっちでもいい」と思っていた人は、少なくともこれまでの試合中継を見てきた人の中にはいなかったと思います。
つまり、我々の中の欲望が、既にワンランク上に上がっていたのだと思います。

そして、0対0で結局PKで負けという結果に対して悔しさを感じなかった人も、パラグアイ戦をライブで見ていた人の中ではまずいなかったのではないかと思います。
この悔しさも、我々の中の欲望のレベルが上がってしまっていたからこそ感じた悔しさであり、14日以前(カメルーン戦以前)の心理状態であればこうも悔しくはなかったことでしょう。

結局我々は、わずか10日間程度の間に我々の中の欲望を肥大化させ、決勝トーナメントで勝たなければ満足できないレベルになってしまったのだと思います。

もちろんそれが悪いことだとは全く思いません。
ただ、人間の欲望の成長というのはこうも早く、大きくなるものなのだと実感したのでした。


もう一つ今回日本代表が見せてくれたものの一つに「確実に一歩ずつ登っていけば、気が付いた時にはずいぶん高いところに辿り着いているものである」ということがあったと思います。

人間は、山登りなどで一歩分登ってもせいぜい数十センチしか高度をかせぐことはできませんが、それを何百歩、何千歩、何万歩・・と積み重ねていくうちに、ふと下をみれば地上から数千メートルの高度の地点にいて驚く、ということがあるかと思います。
上っているときは後ろを振り返らないで一生懸命登ると思いますから、今自分がどれほど高い位置に辿り着いたのか、実感することはあまりないわけですが、ふと下界の見えるところに立ち止って下をみれば、別次元の高さに到達していることに気が付くものだと思います。

今回の日本代表は、今、自分たちの立ち位置を振り返ってみれば、おそらく出発時とは別次元の高みに到達している実感を感じることができるのではないかと思います。

もちろん「もっと上を本気で目指していたのに。。」という気持ちはあると思いますが、今の立ち位置の高さも驚くほど高い、ということをこれから実感されていくことと思います。
おそらく帰国後の彼らを取り巻く世界は、これまでとはまるで違うものになっているでしょうし、より各上のチームからのオファーを受ける選手もいるでしょうし、環境も変わっていくことと思います。

こういう感覚は簡単に味わえるものではないと思います。一歩一歩積み上げていくのに時間がかかるからです。
今回、短い期間ではありましたが、日本代表が見せてくれた「気が付けば高みに到達した感触」は、我々の潜在意識に確実にいい影響を与えてくれたのではないかと思います。
有難いことです。