もうあえてこんなところに書くまでもなく、今日、2010年6月25日という日は、日本サッカー界のみならず、日本の社会全体としても、大きな転機となる一日となりました。
自分も含めて 今回の日本代表をずっと見てきた多くの人達は、正直ここまで気持ちのいい結果を、彼らが現実に見せてくれるとは思ってもみなかったのではないかと思います。
そして、このような劇的な結果を目の当たりにしてしまうと、多くの人は感動し、歓喜し、そして良くも悪くも羽目を外して浮かれてしまい、次で全力を出し切れない、といった失敗をしてしまうことが少なくないような気がします。
自分もそういうタイプです。今日は寝不足にもかかわらず興奮が止まらず、あまり寝ないで歴史的勝利に酔いしれて、その勢いで出勤してきてしまいました。
しかし、こういうところで気を抜かない人こそが、本当に大きな結果を残すことのできる人なのだと思います。
こういうところで気を抜かない人は、結局、もっと先の遠いところに本当のゴールを置いているのだと思います。
今日の勝利はあくまで通過点、もちろん必要だし嬉しいことだけれども、所詮はステップを一つ上がったに過ぎない、という感覚を現時点で持っている人です。
そういう感覚を持つことは、現実には非常に難しいことだと思います。
なにしろ、今日を落とせば明日がない、そんな背水の陣の状況です。ずっと先の遠いゴールを見据えろという方が普通は無理があるというものだと思います。
また、周囲からは口うるさく「今日勝てば!」「今日同点以上なら!」と目先のことだけに集中しろと言わんばかりのプレッシャーが与えられていたはずです。どうしたって、目の前の試合の事だけで手いっぱいになってしまうのが普通だと思います。
ところが、そんなプレッシャーのかかる状況の中で、ずっと遠くにある大きな目標を揺るがすことなく持ち続けていた選手がいました。
それは、今は国民的大スター・日本の救世主と称えられるまでになった本田圭祐選手です。
彼は試合直後のインタビューで、このように話していました。
「もっと喜べるかと思ったけれども、なぜか喜べない。」と。
これが、彼が心の底からもっと上を目指していることの証明だと思います。
もしも彼の心のどこかに、「とにかくまずは決勝トーナメントにさえ進むことができればOK!」という気持ちがあったなら、このデンマーク戦で彼が残した結果に対して喜べないということはまず考えられないと思います。
彼は、本気で頂点をゴールに設定し、そこから現在の状態を見ているのでしょう。
結局、スポーツの世界でも、通常の社会でも同じだと思いますが、彼のように、高いところにゴールを設定してそれに向かって揺るがず進もうとする姿勢を維持することが、結果的に途中で大きな結果を残したり、通過点をパーフェクトで通ったりするようなことにもつながるのでしょう。