自分は昔から、「知らないことは恥ずかしいことだ」と思い込んできました。
なぜそう思い込んでいたのかはわかりません。
おそらく小さいころから「なんだ、オマエそんなことも知らねえのかよー!」と馬鹿にされるのが怖かったのでしょう。
その恐怖から逃れるために、「知らない」と言うことをできるだけ避けるようになってしまったように思います。
しかし、そうやって知ったかぶりをして生きることで損をするのは結局自分自身でした。
聞かれたその場では恥をかかないのですが、後で結局その知ったかぶりをしていたことは必ずバレるものなので、その時もっと恥ずかしい思いをします。
もっとも、そのようにして自分が恥をかくだけで済むのならまだいいのですが、実際にはその質問をしてくれた人が、自分のいい加減な解答を信じて何か失敗してしまったりして、多大な迷惑をかける可能性もあります。
さらに当然ですが、その質問をしてくれた人たちの信頼を失い、そういう噂は自分の知らないところで広まり、いつの間にか周囲に誰も自分を信用してくれる人がいなくなってしまうのは明らかです。
ところが、ここ数年優秀な人たちに囲まれながら仕事をさせてもらう中で、ひとつのことを学びました。
優秀な人達は、知らないことは知らないと、はっきり言うのです。
変に知っているのか知らないのか良く分からないような曖昧な言い方もしないし、ましてや知ったかぶりをして誤解を招くようなこともありません。
そして、そのように知らないことを知らないとはっきり言う人の発言には、説得力があるのです。
知らないことを知らないとはっきり言うということは、逆にいえば、その人が普通に説明していることは確実な根拠をもって話されているということであり、信用できるのです。
しかも、当たり前のことですが、知らないことを知らないとはっきり言うと、言っている方もすっきりしますし、聞いている方もすぐに別の人に聞きに行くなど早い対応ができて、上手くいくものだと思います。
知ったかぶりをすると、後で罪悪感に襲われたり、もっと突っ込んだ質問を改めてされたらどうしようという恐怖におびえ続けなければならなかったりと、ロクなことがありません。
だから、知らないことを知らないとはっきり言える勇気をもって、ただしもしもそれが本来ならば知っていなくてはならないことだったならば、すぐに調べるなどして今後はしっかり対応できるようにしていきたいと思います。